2. 自分を本当に幸せにしてくれるか?

たまにしか使わないものだとしても、旅行など「この体験になら1日3万円使っていい」と思うほど自分を幸せにしてくれるものならば、むだづかいにはなりません。

自分を幸せにしてくれそうだと勘違いしてしまう典型例は、高級な洋服です。買っても着る機会が滅多にないとなると、買った瞬間は喜びをもたらすにしろ、継続するかは甚だ疑問です。

他に幸福度を上げると思われがちなものは、ブランド品や高級自動車や広いマイホームです。これらは人と比べて満足感を得る財産なので、自分より上のものを持っている人が現れると幸福感は簡単に崩れてしまいます。

幸福をもたらしてくれるものはこのような財産でなく、極めて主観的なものです。

本当に自分を満たしてくれるものは、親しい友人とのおしゃべりや家に飾る花など、必ずしも高額なものであるとは限りません。友達とはカフェでコーヒーを飲んでも500円程度ですし、花は安いもので1本約100円で手に入ります。

家に花があることで生活に潤いが与えられ、目に入るたびに豊かな気持ちになれるのなら、ブランド品よりもよほど自分を幸せにしてくれます。