「そのようなセルフマネジメントの基礎が養われ、次はどんな種類が出てくるのかと袋に手を伸ばすことで想像力や挑戦力、実行力も育まれます。そんな子どもの姿を見守れたり、『これはどんな味?』『これはなんのどうぶつかな?』と会話が弾んだりするおやつを選ぶと、食育や親子のコミュニケーションにとってもいいのではないでしょうか」と、食育につなげられるおやつ選びについても言及しました。

子どもだけでなく、親子にとって嬉しいおやつや食品が増えている

子ども向けに展開される食品に関しては、子どもの発育や興味関心にアプローチすることと同じくらい、親にとって家事育児の負担感がないことも重視されている大きなポイントです。

たとえば今年の春には、サントリーから牛乳と混ぜるだけで手軽に飲める栄養機能食品「GREEN DA・KA・RA まぜまぜスムージー」が発売。忙しい朝に、子どもがなかなか朝食を食べてくれないといった共働き世帯の親と、まぜまぜすることで楽しみながら朝食を摂れる子どもの双方を考えられた商品です。

また平日なかなか買い物に行けない共働きの親は、週の後半くらいから冷蔵庫内にある食材を組み合わせて子どもの夕食を作らなければならず、子どもが進んで食べてくれないことも。そんな親の悩みを発端として、ハウス食品からは2月に「味付カレーパウダー バーモントカレー味」が発売。ふりかけるだけで子どもが喜ぶ夕ご飯が作れるということで、多くの親から支持を得ています。

子どもに食べさせる食品に関しては、常に「もっと手の込んだ料理を作らないと親失格?」「外食や中食で済ますのは子どもがかわいそうなのではないか」「この食品は子どもにとって悪影響なのでは?」といった罪悪感や不安は尽きることがありません。

しかし、親の負担をラクにしてくれる便利な新商品の数々で親子のコミュニケーションが増え、親も子も笑顔になるのであれば問題なんてないはず。そんなことを取材を通じて感じました。

【参考】「カンロ「あそぼん!グミ」2020年春登場!ピュレグミ、カンデミーナに続く第3の旗艦商品開発で新市場に参入!

秋山 悠紀