また、Twitterの投稿についたリプライを見ると、ドイツ、イギリス、中国、フィリピンなどからも「同じだ」という声が集まっています。やはり世界共通……?

ということは、日本の美容院は海外に比べて丁寧だと言っていいのでしょうか。藤田さんにご意見を伺うと、「丁寧だと思います!」という力強い答えに続いて、次のようなお話がありました。

「日本にいる間は意識したことがなかったですが、何カ国か行ってみてそのありがたみを知りました。特にシャンプー力がすごいです。帰国して日本の美容院に行った時、マッサージまでついているとか富豪か…?と思いました」

おお、そんなに……。日本の美容院のサービスは行き届いているのですね。というのも、日本では美容師は国家資格ですが、海外では資格が必要な国の方が少ないのだそうです。また、海外から美容院に行くために来日する人もいるとのこと。それほどありがたいものなのですね、日本の美容院は。

「でも髪に関して言えば、日本人の髪質が切りづらいという情報が多々来ているので、向こうからしたら我々が美容師泣かせなのかもしれません」

アジア系の人の髪質は切りづらく、染めにくくもあるとの声も聞かれます。藤田さんがおっしゃるように、日本人が海外の美容院でがっかりしているとき、海外の美容師もまた「切りづらいお客が来た」とがっかりしているのかもしれませんね。

海外の文化の違いを楽しみ、描きたい

毎日が新鮮で驚きの連続だったというパリでの生活を『フランスはとにっき』シリーズに描いた藤田さんですが、これからはどんなものを描いてみたいか、尋ねてみました。

「またほかの国に長めに滞在して現地の暮らしを描きたいです! 毎年3カ月ぐらい違う国に旅行してそれを描いてっていうのがしたいです。資金さえあれば…。あと、フランス語を順調に忘れているのでちゃんと勉強し直してそれに関する仕事もいつかできたらいいなと思います」

『フランスはとにっき』、『トラベルはとにっき』と作品が続く藤田さんですが、これからももっと海外での生活や体験を描きたいと展望を語ってくださいました。海外を行く『はとにっき』シリーズはどんどん続いていきそうです。

衛澤 創