さらに、自分たちに合ったスタイルを見つけて楽しく暮らしているという方もたくさんいるようです。

 ・「夫が亡くなった後、自宅を売却しました。一人でこの先住んでいくには広いし、寂しいと思ったので。今は老人マンションのようなスタイルの住居で暮らしています。自炊できる間は自分で、体調が整わないときなどは共通施設の食堂で食べることができるので自分のペースで過ごせています。そして、同世代の人と気軽に話せるのもうれしいです。夫が亡くなってから人と話す機会も減っていたので」

・「娘夫婦に双子が生まれたのをきっかけに、一軒家だった家を二世帯住宅に改築しました。玄関は別ですが、自由に行き来しながら暮らしています。今は私が孫の面倒を見ることが主ですが『いつかは助けるから』なんて娘の言葉を話半分にあまり期待せず信じています」

まとめ

老後も子供たちと同居を希望しない人が増える昨今。そこにはなるべく子供たちに負担をかけたくないという気持ちがあるようです。そのためには早いうちから資金を貯めておくのはもちろん、現在ある資産の整理や守るべき財産など、事前に家族で話し合っておくことも必要です。

いずれにしろ、親も子も納得のいく生活スタイルでいられるよう、自分の気持ちや子供たちの気持ちをあらためて考えておくことも大切なのではないでしょうか。

佐渡 六花