おひとりさまの収入と貯蓄の実態とは?

㈱鎌倉新書は2019年、60代以上のおひとりさまと、夫婦のみで暮らすおひとりさま予備軍で、いずれも身寄りがない方(全国)を対象に『おひとりさまの「ソロ終活」に関する実態調査』(有効回答数:556件、調査期間:2019年4月19日~23日)を実施しました。

この調査によると、「ソロ終活」(身寄りがなく、自身の死後を託す人がいないおひとりさまが取り組む終活のこと)に「興味があり、準備をしている」のが19.6%、「興味はあるが準備していない」が53.5%、「興味がなく、準備していない」が26.9%となっています。

60代以上になっても、全体の2人に1人が「興味はあるが、準備していない」と回答しています。30代、40代から老後を意識して準備していくことは難しいといえるでしょう。

金融広報中央委員会(知るぽると)の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]平成30年調査結果」(各種分類別データ)から年代別の年間手取り収入を確認してみましょう。

年代別年間手取り収入(税引後)
20代(単身世帯)・・・平均値203万円、中央値200万円
30代(単身世帯)・・・平均値302万円、中央値250万円
40代(単身世帯)・・・平均値326万円、中央値300万円
50代(単身世帯)・・・平均値287万円、中央値248万円
60代(単身世帯)・・・平均値228万円、中央値200万円

また、年代別の年間手取り収入(臨時収入含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)と、年間手取り収入の平均値のうち貯蓄している額については以下の通りです。

20代(単身世帯)・・・貯蓄割合15%、年間貯蓄額30.45万円
30代(単身世帯)・・・貯蓄割合14%、年間貯蓄額42.28万円
40代(単身世帯)・・・貯蓄割合13%、年間貯蓄額42.38万円
50代(単身世帯)・・・貯蓄割合11%、年間貯蓄額31.57万円
60代(単身世帯)・・・貯蓄割合8%、年間貯蓄額18.24万円

やはり年齢を重ねると支出が増えるのでしょうか、収入は増えても貯蓄割合は減少傾向にあります。また収入においても40代をピークに下がっています。若いうちから、貯められるときに貯めていくようにしたいですね。