キッズ携帯やスマートフォンを持っている子は、それらのツールで友達と直接連絡を取り合うことが可能です。「家の場所を知らなくても困ることがない」と考えているイマドキの小学生が住所を聞いてまで年賀状を書くとは思えません。

そうしたツールを持っていない子供達も、個人情報の最たるものである住所を聞き出そうとする気は湧いてこないのではないでしょうか。

積極的に住所を聞くことも教えることもしない保護者

成長する過程で個人情報保護が浸透してきた保護者世代も、ベラベラ自分の住所などを口にしたり、相手から聞き出そうとするのは大人としてのモラルを欠くものと捉えています。

筆者の周囲でも、子供から「友達に年賀状を出したい」とせがまれたら、友達に住所を教えてもらえるか親に確認しなさいと言うママがほとんどです。親の了承を得ることを大前提とし、子供同士で勝手に住所などの情報を共有しないよう釘をさします。

交流のある親同士なら、ある程度お互いの素性も知っているので住所を教え合うことはあります。しかし、子供の友達の親がどういった人なのか全く分からない時は、なるべく住所を伝えないよう誘導するママもいます。

大げさかもしれませんが、犯罪と結びつく可能性もあるので、住所の取り扱いは昔のように甘いものではなくなったのです。こうした個人情報の保護が当たり前になってきたこともあり、子供達が年賀状を書く相手が、遠くに住む祖父母や家族で交流のある友達のみに限定されてくるのは自然な流れかもしれません。