年末が近づくと「年賀状の準備をしなくては」と焦る方も多いことでしょう。メールやLINEで新年の挨拶を済ませることが増えている中、やはり年賀状はお正月を感じさせる風物詩であることに変わりはありません。

人生で初めて年賀状を書いたのは小学生、という方がほとんどだと思いますが、イマドキの小学生は年賀状を書く機会や枚数が激減しているのはご存知でしょうか。

今回は、個人情報保護の考えが浸透している現在の小学生を取り巻く年賀状事情について紹介します。

学校の友達がどこに住んでいるか知らない小学生

昭和や平成初頭は、まだ個人情報保護に関して甘いところがありました。学級ごとの連絡網には電話や住所がばっちり記載されていましたし、それを見ながら友達に年賀状を送るのが当たり前でした。

時は流れ、個人情報の扱いは年を追うごとに厳しくなってきています。仲良しのクラスメイト同士でも、近所だったり放課後お互いの家を行き来しない限り、友達のはっきりとした住所や家の場所を知らない小学生も珍しくありません。

「あの辺りに住んでいるみたい」と大まかな情報しか持たなくても、深追いしないのです。待ち合わせ場所の公園に集まり、そこで遊び、各自帰宅するという遊び方の変化が見られます。

子供達がこういった考えを持つのは、生まれた時から個人情報の取り扱いが厳しいことが影響しているのかもしれません。また、共働き世帯が増加し、両親不在の家に友達を招き入れないよう言われていることも、住所を知る機会がないことを助長していると考えられます。