報酬を受け取るまでの流れはこうです。まず住民は「WASTED」と呼ばれるゴミ分別促進プロジェクトのメンバー会員となり、家庭ゴミを古紙・古布・プラスティック・ガラスなどに分別。送付された専用のゴミ袋に入れ、最寄りの指定ゴミ捨て場に出します。

続いて、ゴミ箱に記載されたQRコードをスマートフォンで読み取り、ゴミ袋の写真を専用アプリでアップデート。するとアムステルダム市内の提携ショップ、提携カフェで使える電子コインがアカウントに加算される仕組みです。

ゴミの分別で報酬がもらえるなんて、日本人にとっては羨ましい限り。日本にもこのような仕組みが導入されたら、分別のモチベーションが上がるかもしれませんね。

まとめ

日本のゴミ分別ルールの厳しさは、世界トップクラス。上には上がいるものの、依然として厳しいのは間違いなさそうです。それにより、日本の分別ルールに困惑する外国人が多いのかもしれません。

一方、「分別ルールが細かい=エコ」とは限りません。ある有識者は、分別ルールの細分化から収集トラックが走り回り、Co2を排出することで環境が悪化する、と述べています。本当のエコとは一体何なのか、私達は何のためにゴミ分別をしているのか。現状の分別ルールで本当に良いのか、世界から学ぶ余地がありそうです。

高橋 一磨