子どものこだわりを尊重する

子どもたちが使っている文房具は、子どもたち自身が選んで買った、いわば「こだわりのアイテム」です。シャーペン1本にしても、「これとこれ、何がどう違うの?」と親である筆者は思ってしまうのですが、ちゃんと使い分けていたりもします。

中には、1本2,000円近くするようなシャーペンもあって、「それ、100均にあるよね?」と。でも、そう思うのは最初の頃だけでした。ずっと子どもたちの文房具へのこわだわりを見みていると、これは大人と同じだと思ったのです。

お気に入りのアイテムを使うからこそ、学習意欲も上がるわけなので、今では子どもたちなりのこだわりを尊重しています。

次から次へと買っても口出ししない

筆者の子どもたちは、買い物に行くと、だいたい文房具売り場に向かいます。そこで、新しいアイテムを手に入れてくるのですが、時には「え?また買ったの?」と思うのが正直なところです。

なぜなら、すでにたくさん持っているからです。でも、子どもたちはもはやコレクターなのだから、新しいアイテムが欲しくなるのは当然です。そのため、次々と新しい文房具を買うことには、特に何も言わないようにしました。言ってみれば、これも投資なのかもしれませんね。

常にお気に入りの文房具たちが見えるようにする

「文房具は使ってこそのものだと思うのは、文房具にこだわりがない証拠だね」と子どもに言われたことがありました。子どもたちにとって文房具は、ただの道具ではありません。もはやアートなのだと思います。

その証拠に、息子はペン立てに入れて常に見えるところに置いていますし、娘はペンケースに詰め込んで持ち歩いています。これは、美術館で絵画を観たり、映画館で映画を観るのと同じような感覚なのかなと筆者は考えています。自分の好きなものを見ていると、心が踊るし、なんだかやる気も出てきますよね。子どもたちにとっては、文房具がまさにそのスイッチなのです。

まとめにかえて

子どもの学習意欲を高めるために、親はお金や時間を使うことも多いと思います。筆者も知育玩具や参考書を買うなど、それなりにお金も使いました。でも、今となっては子どもが自分で興味を持ったものを使うのもいいのだなと思っています。文房具であれば、お手頃価格で、いつでも買えますよね。子どもが文房具に興味を持ち始めたら、学習意欲アップのチャンスかもしれませんよ。

川崎 さちえ