今年の年末ジャンボでは23ユニットありますので1等も23本。もし、1ユニットをすべて買い占めることが可能であれば、理論上は1等が当たる見込みです。
ただし、1ユニットをすべて購入するには300円×2000万枚=60億円が必要です。1等以外にも前後賞・組違い賞なども当たりますが、そのコストは膨大となります。
宝くじの当せん金に税金はかからないものの、このような確率やコストをどう捉えるかは個人の判断によるでしょう。
そして宝くじには「売れ残り」があります。それを考えると、実際に換金される当選金はさらに少ないのかもしれません。
売上げ減少傾向の「宝くじ」ピーク時に比べ3割減
「夢を買う」と言われている宝くじの売れ行きが減少傾向にあります。総務省の「宝くじの現状と課題について」によると、2017年度の宝くじの売上額は7866億円。ピーク時(2005年、1兆1045億円)に比べると3割減少し、ナンバーズやロトなどの「数字選択式宝くじ」も同様の傾向にあります。
このような売れ行きの低下には、最近の投資の広がりが影響しているようです。NISAやiDeCoなど節税になる投資方法もあり、投資が以前より身近な存在になっています。「お金を増やしたい」を達成するための選択肢の増加が、宝くじ購入の減少に影響していると考えられています。
さいごに
「宝くじを当ててお金持ちになるぞ!」と意気込みたいところですが、数字としてみてみると、現実的には、やはり宝くじが当たる可能性というのは少々低めのようです。そこで、宝くじで「夢」を買う一方で、自力で資産を増やすために、収入アップの勉強をしてみるというのはいかがでしょうか。「何年後までに資産をいくら増やすか」という目標を明確に設定してみるとモチベーションも向上しますよ。
【参考】
宝くじ公式サイト
「当せん金付証票法」e-Gov
「宝くじの現状と課題について」総務省
LIMO編集部