近くに「みんなに慕われているけれど、どこか違和感がある」そんなママはいませんか?親しく話しながらも、どこか探りをいれられているような…

そして、何かのきっかけに身に覚えのない理由で陥れられる。ですが、向こうは周囲からの信頼が厚いため誰にも相談できません。こんな恐ろしいことをしてくるその人こそ「カバートアグレッションママ」かもしれません。

カバートアグレッションとは?

カバートアグレッション(Covered aggression)は、日本語にすると「隠された攻撃性」を意味し、いい人のふりをして攻撃してくる人をこのように呼んだりします。善意を装いながら攻撃してくるので周囲から責められることもなく、悪いことをしているのがわからないように追い詰めてくるので、大変厄介な存在です。

一見常識人にも見える特性を活かし、自分にとって都合のいい人間は仲間に加え、権力者への取り入り方も上手です。一方、何かのきっかけでこちらの地位があがるようなチャンスが訪れようものなら、全力で邪魔してきます。いい人のふりをしながら人を蹴落とす。それが、カバートアグレッションの特徴です。

近くに潜んでいたカバートアグレッションママ

3歳の子供を持つMさん。2歳の時に近くの児童館でたまたま同じ幼児教育の別教室に通う同級生のママ・Yさんと知り合いました。Yさんはおしゃべりも上手で、児童館にもよく来ているため他のママとも仲良く、快活なイメージでした。また、おとなしいMさんの子供に比べ、元気いっぱいなYさんの子供。「一緒に遊ぶことでいい刺激になればいいな」と思っていたそうです。

Yさんは情報通で、近所の幼稚園のプレスクールの情報や、幼児教育のセミナー情報を教えてくれたり、お教室で進めている知育教材など「ついでだから一緒に買ってこようか?」と声をかけてくれる親切な人でした。Yさんおすすめの教材のおかげで、Mさんのお子さんはひらがなに興味を持ち始めたそう。

ある日、Yさんの前でひらがな・カタカナの混ざった文字を呼んだMさんのお子さん。さっきまで一緒に笑顔でいたYさんの顔が急に真顔になり「え?もうお教室でカタカナまでやってるの?」と質問されました。語気の強さに少し驚いたMさん。「たまたまカードと同じ文字だっただけだよ」というと、その日はそれ以上質問はありませんでしたが、次第に彼女の探りはエスカレートしていったといいます。

「前々から雑談の中で『教室には同じ年の子供が何人いるか』だとか『小学校受験の事、先生は何て言っているか』だとか、そういう話題が多い人ではありました。ですが、娘が文字を読めたことから、その探りがエスカレートしてきたんです。

探りは私ではなく娘に完全にシフト。『ねぇ、これおばちゃん読んでほしいな』と、娘に絵本を見せ、どの程度読めるのか確認をしていたのにはモヤモヤしました。」しかし、児童館には幼児教室に通うお友達は他におらず、Yさんのこういった姿を知るママは他にはいませんでした。

加速するチェックと攻撃