5. 【数字から見えること】検証:チョコレートの値上がりは「上がり幅」と「水準」を分けて見る
消費者物価指数で見ると、チョコレートの価格は2025年平均で2020年の約1.75倍になりました。2026年9月の前年同月比は3.2%の下落で、上昇の勢いは落ち着いてきています。
ただ、前年同月比は「1年前と比べてどうか」を示す数字です。マイナスになったからといって、2020年ごろの値段に戻ったわけではありません。2025年平均を100とした9月の指数は109.0で、上がった水準はまだ続いています。
家計の側では、支出額が2020年から約5%しか増えていない一方で、価格は約1.75倍になりました。同じ金額のまま、買う量を減らして調整してきた家庭が多いと考えられます。
これから先の値段は、毎月の消費者物価指数で確かめることができます。前年同月比と指数の水準の両方を見ておくと、買い方を考えるときの目安になります。
6. まとめ
チョコレートの価格は、消費者物価指数で2025年平均が2020年の約1.75倍、2025年の前年比は35.7%でした。2026年は上昇の幅が小さくなり、9月は前年同月比3.2%の下落です。ただし、これは2025年夏に大きく上がった水準と比べた結果で、価格は2025年平均より高いままです。2020年と同じ量を2025年の価格で買うと、年約1万1900円の計算になります。
家計調査では、二人以上の世帯のチョコレートへの支出は2025年に7150円と、前の年とほぼ同じでした。値段と量のバランスを、月ごとの統計で確かめながら買い方を決めていきたいところです。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。実際の価格は商品や店によって異なります。最新の統計は総務省統計局のホームページなどでご確認ください。
参考資料
- 総務省統計局「消費者物価指数(CPI)」
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「消費者物価指数(2020年基準)品目別」
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「消費者物価指数(2025年基準)品目別」
- 総務省統計局「家計調査」
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 二人以上の世帯 品目分類(総数:金額)」
塚本 奈津子