チョコレートの値上がりを、店頭で実感している人は多いのではないでしょうか。消費者物価指数で見ると、チョコレートの価格は2025年平均で2020年の約1.75倍になりました。しかし実は一方で、2026年は8月・9月と2か月続けて前年同月を下回っており、9月は3.2%の下落です。ただし、これは値段が下がったわけではありません。
「高くなった」という感覚は、どのくらいの期間に、どれだけ上がったのかを数字で確かめると、家計への影響を考えやすくなります。値上がりが続いているのか、落ち着いてきたのかも、月ごとの動きを見ると分かります。
ここでは、総務省の消費者物価指数でチョコレートの値上がりの幅と最近の動きを確かめ、家計調査の支出額と合わせて、2020年と同じ量を買うといくらになるかを試算します。
※価格の動きは総務省統計局「消費者物価指数」(2020年基準・2025年基準、全国)、支出額は総務省統計局「家計調査(家計収支編)二人以上の世帯」をもとにしています(2026年11月5日に確認)。
1. チョコレートの値上がりはどれくらい?2025年平均は2020年の約1.75倍
チョコレートの値上がりを消費者物価指数(2020年=100)で見ると、2022年から上昇が続き、2025年には前年より35.7%上がりました。
- 【2021年】99.9(前年比-0.1%)
- 【2022年】105.2(前年比5.3%)
- 【2023年】115.1(前年比9.4%)
- 【2024年】129.2(前年比12.2%)
- 【2025年】175.3(前年比35.7%)
2025年の上がり幅は、菓子類全体の8.9%、食料の6.8%、総合(物価全体)の3.2%と比べても大きく、チョコレートの値上がりが目立った年でした。
出所:総務省統計局「消費者物価指数(2020年基準)」品目別・全国の年平均
2. 2026年のチョコレートの値上がりは?前年同月比のマイナスは2025年夏の急騰の反動
2026年に入ってからのチョコレートの値上がりを消費者物価指数(2025年基準)の前年同月比で見ると、5月までは20%台の上昇が続き、6月から上昇の幅が大きく縮みました。
- 【2026年1月】25.7%
- 【2026年2月】26.9%
- 【2026年3月】24.0%
- 【2026年4月】21.6%
- 【2026年5月】26.0%
- 【2026年6月】8.9%
- 【2026年7月】0.4%
- 【2026年8月】-1.7%
- 【2026年9月】-3.2%
8月から前年同月を下回り、9月は3.2%の下落でした。同じ9月の食料は2.8%、総合は2.1%の上昇です。東京都区部の10月(中旬速報)は前年同月と同じ水準(0.0%)でした。
チョコレートだけが前年を下回ったのは、比較対象時期である2025年の夏に大きく値上がりしたためです。チョコレートの指数(2025年平均=100)は、2025年5月の87.4から6月に100.8(前月比15.3%)、7月に110.1(同9.2%)へ急に上がりました。その後は110前後で推移しています。値上がりした後の月と比べる2026年6月以降は、前年同月比が一気に小さくなりました。
値段が下がったわけではなく、2026年9月の指数は109.0と、2025年平均(100)より高い水準にあります。