そこで親も同じように「学校へ行きなさい」と言ってしまうと、子供の心のよりどころや居場所はなくなってしまいます。また、親に対する不信感が芽生え、もう二度と相談したくないという気持ちにもなるでしょう。
こうして学校と親両方が追いつめすぎると、最悪の場合は悩みを抱え込んで自殺をしてしまうかもしれません。
小・中学校は義務教育ですし、親にとっても子供が「学校へ行かない」という選択肢は選びにくいことでしょう。しかし、「学校にいかなくてもいいよ」と言ってもらえると、本人はとても気が楽になるはずです。そして、大人に転職や天職という言葉があるように、子供にもそれぞれ輝ける場所があるということも理解してほしいと思います。
また、「学校に行っていないのだから」と家の中に閉じ込めてしまうと、世間に対して引け目を感じてしまい、ひきこもりの原因になりかねません。
親が「〇〇と一緒に過ごす時間が増えて嬉しい」と胸を張って、買い物や映画、旅行などに連れて行き、子供の心をリフレッシュしてあげてはどうでしょうか。ただし、学校の友達と会うのを嫌がる場合は無理をせず、まずは校区外のショッピングセンターや県外旅行などがいいかもしれません。
もちろん、ただ単に家の中でゴロゴロとさせるのではなく、子供が落ち着いた頃を見計らって、下記のような「学校へ戻る以外の方法」を提示してあげることも大切だと思います。
・適応学級へ通う
・フリースクールへ通う
・フリースクールの認定を受けている塾へ通う
・不登校の子も受け入れている通信制高校へ通う