子どもは生後4~5カ月後から喃語が始まり、1歳から2歳の間で急速に意味のある言葉を話すようになると言います。目まぐるしく脳が発達しているこれくらいの月齢から、絵本を読み聞かせたり英語に触れさせたりする親も多いでしょう。1歳3カ月の子どもを持つ筆者も、我が子が親のマネをしないよう、普段の言葉遣いに気をつけ始めています。

しかし、子どもの言語習得の上で重要な時期に差し掛かっている今、筆者には気になるポイントが出てきました。それは夫が無口なことです。今回は子どもの成長とともに不安になっている、喋らない夫について筆者の経験をもとにお話しします。

付き合っていた頃はおしゃべりだったのに…

筆者の夫は、喋らない夫です。質問をされれば答えてくれますが、自らベラベラとおしゃべりをするタイプではありません。

しかし付き合いだした当初はどちらかと言うと、夫がたくさん喋って筆者が聞き役になっていました。しかし、結婚すると役割が一気に逆転。食事中に「今日こんなことがあって」「最近、こんなことを考えているんだ」と自分の近況や考えを積極的に話すのはもっぱら筆者となっています。

夫の喋らない性質は、特に仕事が忙しい時期にはより顕著に。夫は営業職かつ管理職で激務のため、仕事ではクライアントや部下、上司などの相手とずーっと喋っているそう。夫にとって喋ることは労力を要する行為だったのです。付き合っている時も相当に頑張っていたのでしょう。

そのため結婚後は「家ではとにかく休みたい。ゆっくりしたい」と、好きな映画やスポーツ中継を黙ってぼーっと見ているような生活です。食事中もほとんど発言せず、黙々とご飯を食べています。

「行動で示したい」「父親とは距離があってもいい」

しかしいざ出産してみると、筆者の中で一抹の不安が募っていきます。夫が、子どもにさえ話しかけることが一切ないのです。抱っこをしている時でも沐浴をしても、子どもの顔をじーっと見つめて黙々と作業するだけ。生後半年ほどになり、「あー」「うー」と喃語を話すようになってもそれは変わりませんでした。