6. 手口ごとの「1件あたりの被害額」はどう違う?

手口別の1件あたり被害額(試算)4/4

手口別の1件あたり被害額(試算)

出所:警察庁「令和8年8月末における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」をもとにLIMO編集部試算

認知件数と被害額から「1件あたりの被害額(被害額÷認知件数)」を試算すると、手口による被害の重さの違いが見えてきます。

  • SNS型投資詐欺:約1321万円(937.4億円÷7097件)
  • ニセ警察詐欺:約1148万円(728.6億円÷6346件)
  • 金融商品詐欺:約993万円(28.4億円÷286件)
  • SNS型ロマンス詐欺:約929万円(325.8億円÷3506件)
  • その他の特殊詐欺:約580万円(58.3億円÷1006件)
  • 交際あっせん詐欺:約325万円(14.7億円÷452件)
  • (参考)特殊詐欺全体:約795万円(2360.7億円÷29687件)

件数の伸び率が最も高いのは、その他の特殊詐欺です。ただ、1件あたりの被害額では金融商品詐欺が約993万円と高く、全体平均の約795万円も上回っています。

1件あたりの被害額が高い手口と、被害額の合計が大きい手口は、必ずしも一致しません。金融商品詐欺の被害額の合計は28.4億円で、SNS型投資詐欺(937.4億円)の約3.0%です。

※1件あたりの被害額は、公表された認知件数と被害額をもとにした試算値です(万円未満四捨五入)。警察庁の公表値ではありません。

7. まとめにかえて|被害額の大きな手口だけでなく、急増する手口にも目配りを

特殊詐欺は8月末の暫定値で、認知件数が29687件、被害額が2360.7億円でした。件数の伸び率が大きかったのは、その他の特殊詐欺、金融商品詐欺、交際あっせん詐欺です。

対策では、件数や被害額が多い手口に加えて、伸び率が大きい手口にも目を配ることが大切です。少しでも「怪しい」「不安だ」と感じる連絡や勧誘を受けたときは、一人で判断せず、相談窓口に連絡しましょう。

  • 警察相談専用電話:#9110
  • 消費者ホットライン:188
  • 「株や社債をかたった投資詐欺」被害防止コールセンター(日本証券業協会):0120-344-999

個別のケースの判断は、警察や消費生活センターなどの専門機関にご確認ください。

参考資料