3. 件数の伸びが大きかった手口は? その他322.7%増、金融商品詐欺164.8%増、交際あっせん詐欺73.2%増
前年同期比で認知件数の伸び率が高かったのは、次の3つの手口です。
- その他の特殊詐欺:認知件数1006件(前年同期差+768件、+322.7%)、被害額58.3億円(前年同期差+53.8億円、+1193.5%)
- 金融商品詐欺:認知件数286件(前年同期差+178件、+164.8%)、被害額28.4億円(前年同期差+15.4億円、+117.9%)
- 交際あっせん詐欺:認知件数452件(前年同期差+191件、+73.2%)、被害額14.7億円(前年同期差+6.7億円、+83.2%)
たとえば金融商品詐欺は、認知件数が前年同期より178件増えて286件に、被害額は15.4億円増えて28.4億円になりました。
いずれの手口も、認知件数と被害額の両方が前年同期から大きく増えています。
4. 前年同期の何倍になった? 件数と被害額を逆算で確認
公表資料には前年同期の件数と被害額そのものは載っていないため、「今年の数値−前年同期差」で逆算しました。まず認知件数です。
- その他の特殊詐欺:238件から1006件へ(前年同期の約4.2倍)
- 金融商品詐欺:108件から286件へ(前年同期の約2.6倍)
- 交際あっせん詐欺:261件から452件へ(前年同期の約1.7倍)
倍数は、今年の件数を逆算した前年同期の件数で割った値です(小数第2位を四捨五入)。被害額も同じ方法で逆算すると、次のとおりです。
- その他の特殊詐欺:4.5億円から58.3億円へ(+53.8億円)
- 金融商品詐欺:13.0億円から28.4億円へ(+15.4億円)
- 交際あっせん詐欺:8.0億円から14.7億円へ(+6.7億円)
3手口の被害額の増加分を合わせると75.9億円で、特殊詐欺全体の被害額の増加分(+588.4億円)の一部にあたります。
なお、逆算した前年同期の数値は、端数処理の関係で、公表された比率と完全には一致しない場合があります。
参考までに、特殊詐欺全体の伸び率は、認知件数が+14.4%、被害額が+33.2%です。3手口は、認知件数・被害額のどちらの伸び率も、この全体の伸び率を上回っています。
ただ、伸び率の数字は読み方に注意が必要です。次のページで、見落としやすい点を整理します。