リリースされて約1カ月で、筆者が感じるPayPayフリマの課題は、出品数の少なさです。比べるのがメルカリやヤフオク!、ラクマなので、仕方ないと言えばそれまでですが、正直「う〜ん」となってしまいます。例えば、筆者が狙っている「UGG 手袋」で検索をしてみると、PayPayフリマの出品数は11点、一方メルカリはたくさんすぎて数がわかりません。

出品数が少ないことで、どんなデメリットがあるのかというと、一言でいうならば「つまらない」のです。お店でも、商品がたくさん並んでいて、どれにしようかなと選ぶのが楽しいですよね?フリマも同じで、商品がずらりと並んでいて、それを見るのがワクワクして楽しいのです。残念ながら、現在のPayPayフリマでは、メルカリに匹敵するワクワクは感じられません。ここがPayPayフリマにとっての大きな課題だと筆者は考えています。

ヤフーとLINEの統合。PayPayフリマはどう影響する?

ヤフーを運営するZホールディングス (HD)とLINEが経営統合に向けた交渉に入っていることが明らかになりました。LINEアプリの利用者は約8000万人、ヤフーのサービス利用者は約5000万人なので、もし実現したらかなり巨大なグループができることになります。PayPayフリマにどう影響するのかというと、単純に考えてユーザーは増えていくでしょう。すでにPayPayフリマがあるので、LINEの方でフリマアプリを作ることはないと思います。(実は、過去に「LINE MALL」というフリマアプリはありました)そのため、LINEからユーザーが入ってくる可能性は十分考えられます。

あとは、PayPayフリマでの支払いにLINEペイが使えるようになるかもれません。今回の統合のポイントは、キャッシュレス決済を巨大化させて、そこからいろいろなサービスを拡充したり、展開していくことだと筆者は考えています。その1つとしてのPayPayフリマ。そういう位置づけかなと思います。

PayPayフリマは今後どうすればいいのか?

では、今後PayPayフリマはどうすればいいのか?というと、一番は出品しやすい環境を作ることです。一番いいのは、手数料を下げたり、送料負担を軽減するなどコスト面ですね。(送料に関しては、全額PayPayフリマが負担するキャンペーンをしています)。

特に送料は出品者にとってすごくネックになるので、この負担を軽くするような策が必要だと思います。でも、出品者だけでもだめです。買う人がいないと「全然売れないじゃん」となって、ユーザーが出品しなくなってしまいます。買う側のサポートとしてはクーポンがよく発行されるので、おそらく今後も定期的に発行されていくのだと思います。

PayPayフリマにおいては、早急に出品者と購入者という両輪を動かさないといけません。そして、ワクワクするような見ていて楽しいフリマにすることが、メルカリに追いつき、そして追い越すためのポイントになってくると筆者は思っています。ヤフーとLINEの経営統合の可能性もあります。半年後、1年後、PayPayフリマがどうなっているのか、今から楽しみで仕方ありません。

【参考】
(※1)「フリマアプリ「メルカリ」が世界1億ダウンロードを突破」mercari

川崎 さちえ