ある日、娘が「〇〇君が、叩いてきた…でも私、叩かなったよ。叩かれたら、悲しいよって言えたよ」と、お迎えに行った私に教えてくれました。

「そうなの。悲しかったんだね、でも叩き返さなかったんだね。お約束守ってくれて、ありがとう。母ちゃん、娘ちゃんのお話いっぱい聞きたいな」そう言って、自宅に帰った後、娘を膝に乗せて話をしました。

我が家が約束をしたからといって、やった・やられたの子ども同士の小さなトラブルは、なかなかなくなるはずがありません。

ですが、娘はそのことについて、私に話をすることでストレスを溜めることなく、小さいながらもお友達との関係性を育てることができているようです。
クラスのみんなが大好きで、クラスのみんなと仲良し…と言って、今日も元気に幼稚園に通っています。

でも、この方法が最善とは思っていません…

お友達とのいざこざに対する幼少期の対処方法として、今回、筆者と娘の「ある約束」についてご紹介しました。

ですが、けっしてこの方法が最善であり、良い方法…と思っているわけではありません。
「こういう方法もあるんだ」として、対処方法の一例としてご紹介させていただきました。

というのも、筆者には娘の上に息子が2人いるのですが、長男の時に同じ方法を試して、まったく効果がなかったからです(苦笑)。
男の子と女の子という性別差なのか…いえ、個人差が大きいのだとは思いますが…。

長男は今、中学生です。さすがに手を出すようなトラブルはなくなりましたが、幼少期はケガをさせるわけではなくても、お友達に手を出すことが度々ありました。

「悔しくって悔しくって、思わず手が出ちゃったの…」と言う長男。いくら言い聞かせても変わらない長男に、私の方が手を出しそうになってしまったこともありました。

反射的に行動してしまうと言うか…頭で考える前に手が出るというか…。本当に、その子によって対処方法も様々だということは実感しているつもりです。

今回の対処方法も、あくまで筆者と娘の1例です。
あなたにとって「こんな方法もあるんだな」という引き出しの1つにして頂けるなら、幸いです。

白藤 さつき