6. 引越し前に何を残す? 購入時期が分かる書類と前後の写真

上の試算では、時価の目安を購入価格と使った年数から出しています。つまり、いつ、いくらで買ったかが分からないと、示された補償額が妥当かどうかを確かめる手がかりがありません。冷蔵庫に限らず大きな家電は、引越しの前に次の材料をそろえておきましょう。

  • 【購入時期と価格が分かるもの】保証書、購入時のレシート、通販の注文履歴など
  • 【引越し前後の状態の記録】外側や扉、庫内の写真。運び出す前と、搬入した直後に撮っておく
  • 【業者の算定根拠】補償額を示されたら、何を基準に何年として計算したかを書面で受け取る

購入時期と価格が分かれば、上の割合を当てはめて時価の目安を自分で出せます。業者の提示額と大きく離れていれば、その差が話し合いの出発点になります。

家電の保証書やレシートは、使い終わるまで出番がなく、散らばりがちです。家財の一覧と一緒にひとまとめにしておくと、引越しのときだけでなく、いずれ家財を整理するときにも役立ちます。

7. まとめ

標準引越運送約款では、業者が注意を怠らなかったと証明できない限り、壊れた荷物の損害を賠償する責任を負います。ただし、お金での賠償は購入額ではなく引越し時点の価値(時価)が基本で、家庭用の数え方を目安にすると、平均の13年使った冷蔵庫は購入価格の約5%です。

破損に気づいたら、引き渡しから3か月以内に業者へ通知し、示された金額の根拠を確かめてください。話し合いがまとまらないときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。

※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。実際の補償額は、契約内容や荷物の状態、業者との話し合いによって異なります。詳しくは、利用する引越事業者の約款や、お近くの消費生活センターでご確認ください。

参考資料