4. SNSの募金も詐欺に注意?国民生活センターは2026年8月、被災地支援をうたうDMとコード決済の返金詐欺に注意を呼びかけ
SNSの募金やクラウドファンディングをめぐるトラブルは、お金の支払いや契約の問題として、消費者ホットライン「188」でも相談できます。国民生活センターは2026年8月17日の速報で、被災地支援をうたう不審なSNSのダイレクトメッセージ(DM)に注意を呼びかけました。
- 【手口】DMで商品の購入による寄付に誘い、別のアプリのグループに移らせる。最初は支払いより多く返金して信用させ、その後の大きな支払いは返金しない
- 【見分け方】「○○Payで返金します」と言われたら詐欺を疑う。自治体や公的機関が家庭に電話をかけて寄付や義援金を求めることはない
- 【寄付の前に】団体の活動や使い道を確かめ、振込先の名義を見る。DMのリンクではなく、団体の公式サイトから確かめる
- 【渡したあと】すぐにコード決済サービスの事業者と警察に相談する。相談先は消費者ホットライン「188」、警察相談専用電話「#9110」
購入型のクラウドファンディングでは、国民生活センターの報告資料(2020年9月30日)で、リターンの品が届かない、プロジェクトの実行者と連絡がとれない、サイトの運営事業者に伝えても当事者どうしで話し合うよう言われる、といった相談の傾向が示されています。支援の前に、実行者の連絡先とリターンの時期、サイトの規約を確かめておきたいところです。
5. 詐欺の件数はどう読む?特殊詐欺は令和7年に約2万7800件で過去10年で最多。ただし対面の寸借詐欺は含まれない
詐欺の数字として目にすることが多いのは、警察庁が公表している特殊詐欺の統計です。令和7年の確定値は次のとおりです。
- 【特殊詐欺の認知件数】2万7832件(前年から約32.3%増)。平成28年以降の10年間で最も多い
- 【特殊詐欺の被害額】約1423.1億円(前年から約98.0%増)
- 【うちオレオレ詐欺】1万4489件
- 【SNS型投資詐欺・SNS型ロマンス詐欺】それぞれ9523件・5645件(特殊詐欺とは別に集計)
ただし、警察庁の資料では、特殊詐欺を「被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ」、不特定多数の人から現金などをだまし取る犯罪の総称としています。対面で「お金を貸して」と頼む寸借詐欺は、この数字には入っていません。
特殊詐欺の件数は、寸借詐欺がどれだけ起きているかを示すものではなく、電話やSNSを入口にした詐欺が増えていることを示す数字として読むのが正確です。SNSの募金をうたうDMも、対面ではなく画面を通じて相手を信用させるという点では共通しています。
6. まとめ
「お金を貸して」と頼んでお金を受け取る行為は、はじめから返すつもりがなく、だまして受け取ったのであれば、金額が小さくても詐欺罪にあたりうる行為です。その場では渡さずに交番や係員を案内し、渡してしまったら記録を残して「#9110」か最寄りの警察署に相談します。
SNSの募金やクラウドファンディングは、公式サイトで団体や実行者を確かめてから支援し、困ったときは消費者ホットライン「188」へ。数字や罪名に振り回されず、相談先を先に知っておくことが、善意を生かす備えになるように思います。
※本記事は2026年10月時点の法令と公表資料をもとにした一般的な情報です。個別の事案が詐欺にあたるかどうかは、警察や専門家にご相談ください。