時間にゆとりができたら、庭やベランダで花を育てて過ごしたい。そう思いながらも、「毎年苗を買い足すのは出費がかさむのでは」「体力的に続けられるだろうか」と、はじめの一歩をためらう方は少なくないでしょう。
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、消費支出が月平均26万3979円と、可処分所得の22万1544円を上回っています。お金をかけすぎずに続けられる趣味を選びたいところです。
そこで心強いのが、一度植えれば翌年以降も楽しめる「多年草」です。この記事では、秋の庭で楽しめる多年草を3つ、参考価格とともにご紹介します。
あわせて、シニア世帯の月々の収支から見た趣味にあてられる費用の目安も確認します。後半では、2027年3月に横浜で開幕する「GREEN×EXPO 2027」のチケット情報や、2026年9月18日に始まった来場日時予約についてもまとめました。
1. 年金世代の庭いじりは「多年草」で、お金も体もゆったりと
パンジーやビオラのような「一年草」は華やかですが、花を咲かせるとその年のうちに一生を終えます。季節ごとに苗や土を買い足す必要があり、続けるほど費用がかさみがちです。
これに対して多年草は、冬に地上部が枯れても根が生き続け、翌年以降も芽吹いて花を咲かせます。庭の環境に合えば、何年も植えっぱなしで育つ種類が多く、苗の買い替えにかかる費用を抑えやすいのが魅力です。
また、「今年は庭の一角だけ」「玄関先の花壇だけ」と、手の届く範囲から始めれば、体への負担も少なく、趣味を長く続けやすくなります。
2. 10月末からゆったり楽しみたい「手間いらずの多年草」3選
今回は、花が見頃の多年草を2つ、一年を通して葉を楽しめる多年草を1つ選びました。いずれも半日陰で育てやすく、日当たりの限られたベランダや北向きの庭でも楽しめます。
2.1 ツワブキ
初冬の庭を明るくする黄色い花「ツワブキ」1/6
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- 開花期:10~12月ごろ
- 置き場所:水はけのよい半日陰
キク科の常緑多年草で、厚みがあってつややかな深緑の葉と、秋から初冬にかけて咲く黄色い花が魅力です。花の少なくなる季節に庭を明るくしてくれます。冬も葉が枯れにくいので、庭が寂しくならないのも嬉しいところです。
直射日光や西日が強く当たる場所では葉が焼けることがあるため、半日陰で育てるのがポイントです。地植えなら基本的に水やりは不要で、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
花が終わったら花茎ごと切り取り、傷んだ葉は株元から取り除いておくと、すっきりと冬を迎えられます。
※参考価格:500円~1000円前後(4号苗)
2.2 シュウメイギク
風に揺れる姿が優雅な「シュウメイギク」2/6
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- 開花期:9~11月ごろ
- 置き場所:風通しのよい半日陰
「秋明菊」と書き、名前に「菊」とつきますが、アネモネの仲間のキンポウゲ科の多年草です。草丈は50~100cmほどに伸び、細い茎の先に咲く白やピンクの花が、秋風にゆらゆらと揺れる姿は和の趣があります。
日当たりの強すぎない、風通しのよい半日陰を好みます。植え付けの前に腐葉土を混ぜ込んでおくと、根づきやすくなります。草丈が高くなるため、庭の奥や塀沿いに植えると、手前の花を引き立てる背景にもなります。
増やしたいときは、春に株分けをします。まずは1株から育て始め、年々大きくなる様子を楽しむのも、時間にゆとりのある世代ならではの味わい方でしょう。
※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)
2.3 ヒューケラ
葉色の豊かさで一年中楽しめる「ヒューケラ」3/6
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- 観賞期:通年(常緑のため葉を楽しめる)
- 置き場所:明るい日陰~半日陰
ヒューケラは、丈夫な常緑の多年草です。赤みのある葉、明るい黄緑の葉、銀色がかった葉など、品種ごとに葉色が多彩で、花が少なくなる季節も彩りを添えてくれます。日陰でも育つため、シェードガーデン(日陰の庭)にも向いています。
夏の暑い時期は、南や西側の強い直射日光が当たる場所だと弱りやすいため避けましょう。地植えは根づけばあまり水やりの必要がなく、鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
花が咲いたあとは花茎を根元から切り取り、枯れた葉も取り除くと、株がすっきりと保てます。
※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)