3. 「全員が値上がり」ではない 年金収入等の区切りが80.9万円→82.65万円に

3.1 年金収入等が82万円台の人は、段階が変わるのか?

2026年8月の制度改正は、食費の引き上げだけに留まりません。

負担段階を区分けする年金収入等の条件基準が見直された点も重要な変化として挙げられます。

これまで第2段階の上限は、年金収入等が80.9万円以下と設定されていました。

年金収入等は、前年の合計所得金額と課税・非課税の年金収入額の合計です。

今回の見直しにより、この区分が82.65万円以下へ1万7500円引き上げられています。

この変更により、従来の基準で第3段階①に該当していた人の一部が、新基準では第2段階へ移行する可能性が生じました。

年金収入等が80.9万円超から82.65万円以下の範囲に収まる人は、第2段階の対象となり得ます。

従来の基準で第3段階①だった人の食費は、日額650円でした。

第2段階に移ると日額390円となり、日額で260円、30日換算では月額7800円ほど軽くなる計算です。

一見すると一律の値上げに見える制度変更ですが、収入の境目に位置する人にとっては負担軽減へつながる場合もあります。

なお、判定に使われる年金収入等には、遺族年金や障害年金などの非課税年金も含まれる点に注意が必要です。

4. まとめにかえて

2026年8月からの補足給付見直しにより、食費が増える人がいる一方、判定基準の変更で段階が下がる人もいます。

預貯金の資産要件も含め、自分の世帯がどの段階に該当するかを正しく把握することが大切です。

入所を検討する際や更新の時期には、お住まいの市区町村の介護保険窓口で適用される段階と手続きの要否を確かめてみましょう。

参考資料