前述の「生活状況に関する調査(平成30年度)」によると、ひきこもりの同居家族は1位が「母」。そして2位が「配偶者」ということもわかりました。

さらに、ひきこもりの7割以上が男性というデータもあることから、「ひきこもり夫」が多く存在することがわかっています。事実、「夫がひきこもりになった……」といった相談が、カウンセラーや区の施設に寄せられる頻度も増えてきているようです。

「ひきこもり夫」になりやすい状況は、主に以下の2つです。

1. 正社員から退職

不況によるリストラなどで、それまで勤めていた会社をやめてしまった男性がひきこもりになる確率が高いといわれています

2. 定年退職

定年退職した夫も、ひきこもりリスクが高いといわれています。「職場」という居場所がなくなり、近所づきあいもしてこなかったため周囲になじめず、家に引きこもってしまうパターンです

とくに、真面目一筋で働いてきた男性は「ひきこもり予備軍」です。会社という″盾“がなくなり、自分の存在を過小評価してしまう人が少なくないんですね。

奥さんに求められるのは「傾聴すること」