中高年の引きこもりは61万人!?「引きこもり夫」になりやすい状況とは

中高年の引きこもりが、社会問題になっています。とくに、既婚男性の引きこもりが増えているといった報告も。そこで今回は、「引きこもり夫」の実態と、周囲ができるサポートについて解説します。

中高年の引きこもりは61万人!

平成31年3月に発表した内閣府の「生活状況に関する調査(平成30年度)」は、社会に衝撃をもたらしました。日本には、40歳から64歳までの引きこもりが推定61万もいることがわかったんです。

さらに衝撃を与えたのが、引きこもり歴7年以上の人が約半数もいるということ。そして34.1%の引きこもりが、生活を父母に支えてもらっているという事実です。

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2016年には、新潟県で70代の母親が自殺するという事件も起きました。引きこもりの50代の息子を支えることに限界を感じた母親が息子を殺害し、母親自らも命を絶つという凄惨なものでした。また51歳の引きこもりの男性が、川崎・登戸でスクールバスを待つ小学生を無差別に殺傷した事件も記憶に新しいところです。

「夫が引きこもりになった……」という相談が増えている

前述の「生活状況に関する調査(平成30年度)」によると、引きこもりの同居家族は1位が「母」。そして2位が「配偶者」ということもわかりました。

さらに、引きこもりの7割以上が男性というデータもあることから、「引きこもり夫」が多く存在することがわかっています。事実、「夫が引きこもりになった……」といった相談が、カウンセラーや区の施設に寄せられる頻度も増えてきているようです。

「引きこもり夫」になりやすい状況は、主に以下の2つです。

1. 正社員から退職

不況によるリストラなどで、それまで勤めていた会社をやめてしまった男性が引きこもりになる確率が高いといわれています

2. 定年退職

定年退職した夫も、引きこもりリスクが高いといわれています。「職場」という居場所がなくなり、近所づきあいもしてこなかったため周囲になじめず、家に引きこもってしまうパターンです

とくに、真面目一筋で働いてきた男性は「引きこもり予備軍」です。会社という″盾“がなくなり、自分の存在を過小評価してしまう人が少なくないんですね。

奥さんに求められるのは「傾聴すること」

参考記事

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LIMO編集部

LIMO編集部は、個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディアでの運営経験者等を中心に構成されています。国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。