その一方で、8.0%の人が「500万円超~1千万円以下」、9.8%の人が「1千万円超」と回答しています。働き盛り世代の中でも、貯蓄の状況には大きな差があると言えそうです。
老後資金の準備が本格化する50代が保有する金融商品は?
先述の「国民生活基礎調査の概況」に戻りましょう。50代から60代を見てみると、貯蓄額が増え続けるのと同時に、借入額が急激に減少しています。定年退職を迎える人が多い60代に向けて、老後資金の準備にエンジンをかけている様子がうかがえますね。
なかでも、効率よく老後資金を貯めるために金融商品を利用している人も珍しくありません。では、50代の投資家たちはどのような金融商品を保有しているのでしょうか。
2019年1月に日本証券業協会が発表した『個人投資家の証券投資に関する意識調査報告(平成30年)』によると、それぞれの金融商品に対する50代の投資家の保有割合は以下の通りです。
預貯金:96.6%
株式:80.1%
保険:62.6%
投資信託:52.1%
公社債:10.2%
信託:5.0%