また、母が孫びいきをしているようにも感じてしまいました。母からすると姉の産んだ子は可愛く、筆者が産んだ子は可愛くないのでは…。たった10日だけれども、姉の子どもの方が早く生まれたので初孫です。母の中で、初孫とそうではない孫を区別しているのでは…。

そんなモヤモヤを数日抱えていたところ、母から筆者宛に荷物が届きました。それは筆者の子どもへのプレゼントとお米や食べ物などがパンパンに入った段ボール。そして「この間はごめんね。次なにかあったら手伝うからね」という手紙もありました。それは姉には送っていない荷物でした。

その荷物を見た瞬間、筆者の中の「母は姉と筆者で優劣をしている」なんてバカな考えは吹っ飛びます。そして遠方に住む娘たちの子育てや仕事を最大限応援し、協力したい思いと、姉と筆者で差別しないようにする母の苦悩も垣間見たような気がしました。

姉と筆者にとって子どもができたのが初めてなように、母にとっても孫ができたのはこれが初めて。母なりに、姉と筆者を平等に接しようと頑張ってくれていたのでした。そんなことを考えると、筆者から「今日の夜だけ、うちに来てもらえない?」と連絡がきた時の心苦しさを推察できます。母の心情を思いはかると、とても申し訳ない気持ちになります。

「娘二人、どちらに協力しよう」なんて心苦しさを母に感じさせてしまうくらいなら、最初から母に勝手に期待せずシッターを頼めばよかった。もしくは母に対して、「お姉ちゃんの協力で大変な時にこちらこそごめんね。こっちは大丈夫だから!」とフォローをすればよかった。

姉と筆者は今後も、仕事の状況によっては出張や保育園送迎の時間に間に合わない仕事も出てきます。しかし今回の出来事は筆者にとって、今後、姉や母と良好な関係性を築く上で大きな教訓となりました。

富士 みやこ