我慢している親を見るのは、「嫌な気持ちになる」とのこと。さらに「我慢していると人生に損傷を与えるよ」というアドバイスも頂戴しました。

さらに「我慢をすると、自分も嫌な気持ちになるし、周りも嫌な気持ちになる。自分の人生なのに、好きなことをしなければもったいない。我慢は人生の損傷だ」というのです。

そこではじめて「我慢が周りの人を嫌な気持ちにさせること」に気付き、また改めて「子どもは親の生き方を見ている」とも実感しました。

子育ては「どんな環境下でも自分を生かす」訓練の場

子どもたちは、親の生き方を見ているし、真似るもの。親の我慢が子どもに嫌な気持ちを与えることを考えても、親が我慢しすぎるのは良くないでしょう。

自分の時間がゼロになる育児ですが、もしかしたら「育児という自分の時間がとれない環境下であっても、自分を生かす方法を考える」訓練の場であるかもしれません。

育児だけでなく、仕事、介護、病気など、人生にはいくつもの試練があるものです。

どのような環境にあっても、自分というものを押し殺して一つの環境に没入して自分を見失うのではなく、「自分らしさ」を保つ工夫をすること。自分がホッとする時間とか、好きなことに時間を使うなどして、自分の機嫌を自分でとること。育児はその訓練の一つではないかと思ったのです。

親がどんな環境下でも自分を大切にする姿は、子どもも見ており、子ども自身も学んでいくことでしょう。今よりもさらに「自分らしさ」が大切になるであろう、子どもたちの時代。お手本となれるよう、まずは生活を見直していこうと思いました。

宮野 茉莉子