5. 2027年度からの半期ごとの授業料は29万7300円、1回あたり2万9400円増える
授業料が上がると、半期ごとに口座から振り替えられる額も変わります。熊本大学の授業料の納め方を確認しておきます。
5.1 半期ごとの納付額は26万7900円から29万7300円に
熊本大学の2026年度の授業料は、学部・学環と大学院のいずれも半期ごとに26万7900円です。年額59万4600円を2分の1ずつ納めると、2027年度からは半期ごとに29万7300円になり、1回あたり2万9400円増えます。
5.2 口座振替は、振替日の前の営業日までに残高を用意する
熊本大学の2026年度の口座振替日は、前期分が4月27日、後期分が10月27日です。振替日の前の営業日までに、納入額以上の残高を口座に入れておく必要があります。振替日が金融機関の休業日のときは、翌営業日に振り替えられます。
5.3 授業料免除を申請している間は、口座振替されない
熊本大学では、授業料免除を申請している間は授業料の口座振替が行われず、免除の可否が決まってから振替または納入になります。結果が出るまでの間も、免除にならなかった場合に備えて残高を確保しておくと安心です。
6. 岡山大学は新入生から、熊本大学は在学生にも。国立大学で分かれる授業料改定の違い
国立大学の授業料の値上げは、どの学年から適用するかが大学によって分かれています。
6.1 岡山大学は2027年度の入学者から、在学生の授業料は変えない
岡山大学は、2027年度の入学者から授業料を改定すると公表しています。在学生については、現行の授業料から変更しないとしています。このように新入生から適用する改定であれば、在学中の学生の授業料は入学したときの額のままです。
6.2 熊本大学は在学生にも同じ額を求め、上げ幅は約11%にとどめた
熊本大学は、上げ幅を上限の20%ではなく約11%にとどめた一方で、改定後の額を全学年に一斉に適用します。在学生の家計にとっては、入学したときに想定していなかった負担が年5万8800円加わることになります。
6.3 2028年度以降は、物価に連動する「スライド制」の考え方も
熊本大学は、2028年度以降は物価の動向を踏まえて授業料の水準を定期的に確認する「スライド制」の考え方を導入するとしています。59万4600円が卒業まで続くとは限らない点も押さえておきます。
7. 卒業までの学費を年度ごとに見直す手順
在学中に授業料が変わることがある前提で、卒業までの学費を家族で見積もり直しておきます。
7.1 残りの学年の授業料を、改定後の59万4600円で計算し直す
入学したときに4年間の授業料をまとめて計算していた場合は、2027年度以降の学年の分を59万4600円に置き換えます。医学部などの6年制の学部では、改定後の額で納める年数がさらに長くなります。
7.2 半期ごとの2万9400円の増額分を、誰がまかなうか決める
半期ごとに2万9400円増える分を、仕送りでまかなうのか、本人のアルバイト収入や奨学金でまかなうのかを決めておきます。振替日の直前に残高が足りないと気づくことのないよう、口座に入れる時期も家族で共有しておきます。
7.3 家計が苦しくなったら、授業料免除の申請時期を確かめる
授業料免除は、前期分と後期分で申請の時期が決まっています。家計の急変などで授業料の負担が難しくなったときは、大学の学生支援の窓口で申請の時期と必要な書類を確かめます。
8. まとめ
熊本大学は2027年度から、学部・学環と大学院の授業料を年53万5800円から59万4600円に上げ、在学生を含む全学年に一斉に適用します。2026年度に入学した学生の場合、4年間の授業料は231万9600円になり、改定がなかった場合より17万6400円多くなる計算です。
修学支援新制度で授業料の減免を受ける世帯や、世帯年収が425万円以下の世帯は値上げ分が免除の対象です。2028年度以降は物価の動向を見て水準を確かめるとしているので、大学からのお知らせを確認しながら、卒業までの学費を年度ごとに見直しておきましょう。
参考資料
```