4. 三菱UFJ銀行の住宅ローンのボーナス返済は、借入金額の50%以内

ボーナス併用払いは、毎月の返済に加えて、年2回のボーナス月に返済額を上乗せして返す方法です。三菱UFJ銀行の説明では、ボーナス月の増額返済に充てられるのは借入金額の50%以内としています。

4.1 ボーナス返済の変更は、返済条件の変更の手続きになる

三菱UFJ銀行の住宅ローンでは、ボーナス返済をするかしないかの切り替え、毎月の返済額とボーナス返済額の割合の変更、ボーナス月の変更を、返済条件の変更として受け付けています。インターネットで申し込むか、ローン窓口のある店舗に来店予約をして手続きします。

変更では、変更後も返済を続けられるかが確認されるため、希望どおりにならない場合があります。

4.2 三菱UFJ銀行の手数料はインターネットで5500円、店頭窓口で1万1000円

同行の手数料の一覧(2025年8月1日現在)では、ボーナス返済額やボーナス月の変更の手数料は、インターネットで5500円、店頭窓口で1万1000円(いずれも消費税込)です。書面で契約する場合は印紙代が別にかかり、保証会社を利用している場合は保証会社の事務手数料などがかかることもあります。

5. 残高1648万円のうち500万円をボーナス返済にしている場合、やめると毎月の返済額は1万8844円増える

製造業の世帯の住宅ローン残高の平均1648万円を使って、ボーナス返済をやめた場合の毎月の返済額を計算します。残り25年・元利均等返済・金利は年1.0%で変わらないものとし、残高のうち500万円をボーナス返済で返しているとした計算例です。

住宅ローン残高1648万円・残り25年でボーナス返済を見直した場合の計算例2/2

住宅ローン残高1648万円・残り25年・年1.0%で、ボーナス返済500万円のまま、ボーナス返済を250万円に減らした場合、ボーナス返済をやめた場合の毎月の返済額とボーナス月の返済額、年間の返済額を並べた表

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」、三菱UFJ銀行「借入後に必要な住宅ローン手数料」をもとにLIMO編集部作成

5.1 いまは毎月4万3264円、ボーナス月に11万3268円を上乗せ

毎月返す分を1148万円、ボーナス月に返す分を500万円とすると、毎月の返済額は4万3264円、年2回のボーナス月に上乗せする額は11万3268円です。年間の返済額は74万5704円になります。

ボーナス月の上乗せは年2回で22万6536円です。製造業の平均賞与111万9000円の2割ほどにあたります。

5.2 ボーナス返済をやめると毎月6万2108円、半分にすると毎月5万2686円

ボーナス返済をやめて1648万円をすべて毎月の返済にすると、毎月の返済額は6万2108円になり、1万8844円増えます。ボーナス返済を半分の250万円に減らすと、毎月の返済額は5万2686円で9422円増え、ボーナス月の上乗せは5万6634円になります。

年間の返済額は、ボーナス返済をやめた場合が74万5296円、半分にした場合が74万5500円で、いまの74万5704円とほとんど変わりません。ボーナス月に払っていた分が、毎月に振り分けられるということです。

この計算例では、総返済額もいまとほぼ同じでした。ただし、三菱UFJ銀行は返済条件を変更すると利息を含めた総返済額が増える場合があるとしており、実際の額は契約の内容や変更する時期で変わります。

6. 銀行窓口で住宅ローンのご相談を受けていた頃に、ボーナス返済の見直しで確かめていたこと

銀行の窓口で住宅ローンのご相談をお受けしていた頃、ボーナス返済の見直しを考えている方とは、次の点を一緒に確かめていました。

6.1 増えた毎月の返済額を、ボーナスのない月の家計で払えるか

ボーナス返済をやめると、ボーナス月の支払いはなくなりますが、毎月の返済額が上がります。計算例では毎月1万8844円の増加でした。ボーナスのない月の手取りから、増えた返済額を毎月払い続けられるかを先に確かめていただいていました。

6.2 ボーナスを貯蓄に回すなら、使い道を決めておく

ボーナス返済をやめると、ボーナスはそのまま手元に残ります。教育費や車の買い替えなど、使い道を決めて貯めておくと、のちに一部繰上返済に回すかどうかも判断しやすくなります。

変動金利の元利均等返済では、返済額の見直しの時期もかかわってきます。変更を申し込む前に、返済予定表で次の見直しの時期を確かめておくと安心です。

7. まとめ

J-FLECの調査では、世帯主が製造業で働く二人以上世帯で借入金がある世帯は22.5%で、借入金額を回答した世帯の住宅ローン残高は平均1648万円、中央値1500万円でした。2000万円以上が残っている世帯は41.7%です。

令和7年分の民間給与実態統計調査では、製造業の平均賞与は年111万9000円で、前年より2.5%減りました。残高1648万円・残り25年・年1.0%の計算例で、500万円分のボーナス返済をやめると毎月の返済額は1万8844円増えますが、年間の返済額はほとんど変わりません。三菱UFJ銀行では、ボーナス返済の変更の手数料はインターネットで5500円、店頭窓口で1万1000円です。毎月の家計で払える額を確かめてから、見直しを申し込みましょう。

参考資料

中本 智恵