住宅ローンをボーナス併用払いで返している方のなかには、ボーナスの額が思ったより伸びず、ボーナス月の返済をやめたり減らしたりできないか考えている方もいるのではないでしょうか。

国税庁が2026年9月に公表した「令和7年分 民間給与実態統計調査」では、製造業の平均賞与は年111万9000円で、前年より2.5%減っていました。

この記事では、世帯主が製造業で働く二人以上世帯の住宅ローン残高を金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査で確認したうえで、製造業の平均賞与と、ボーナス返済を見直す手続きを見ていきます。

1. 世帯主が製造業で働く二人以上世帯で、住宅ローンなどの借入金がある世帯は22.5%

まずは、住宅ローンなどの借入金がある世帯の割合を確認します。使うのは、J-FLECの「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」の各種分類別データです。

1.1 二人以上世帯全体の18.7%を3.8ポイント上回る

同調査の表29「借入金の有無」によると、全国の二人以上世帯5000世帯のうち、借入金がある世帯は18.7%でした。世帯主の就業先産業別で製造業にあたる831世帯では22.5%です。

この「借入金」は住宅ローンに限らず、ほかのローンも含んだ割合です。世帯主が製造業で働く世帯の、およそ4〜5世帯に1世帯に、なんらかの借入金があります。

2. 製造業の世帯の住宅ローン残高は平均1648万円、中央値1500万円

次に、住宅ローンの残高を見ます。同調査の表32「住宅ローン残高(借入金額回答世帯)」は、借入金があり、その金額を回答した世帯を分母にしています。世帯主が製造業で働く世帯では187世帯です。

2.1 製造業の世帯の41.7%は、住宅ローン残高が2000万円以上

借入金額を回答した製造業の世帯の住宅ローン残高は、平均1648万円、中央値1500万円でした。二人以上世帯全体の平均1295万円、中央値900万円より多くなっています。

世帯主が製造業で働く二人以上世帯の住宅ローン残高の分布1/2

世帯主が製造業で働く二人以上世帯の住宅ローン残高の分布

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」を参考にLIMO編集部作成

【世帯主が製造業で働く二人以上世帯の住宅ローン残高】

  • 50万円未満:7.0%
  • 50万円以上100万円未満:1.6%
  • 100万円以上200万円未満:2.1%
  • 200万円以上300万円未満:1.1%
  • 300万円以上500万円未満:0.5%
  • 500万円以上700万円未満:4.3%
  • 700万円以上1000万円未満:4.8%
  • 1000万円以上1500万円未満:9.1%
  • 1500万円以上2000万円未満:10.7%
  • 2000万円以上:41.7%
  • 無回答(ゼロを含む):17.1%

2000万円以上の割合は、二人以上世帯全体の28.4%より13.3ポイント高くなっています。

3. 令和7年分の民間給与実態統計調査では、製造業の平均賞与は年111万9000円

ボーナス併用払いで住宅ローンを返している場合、ボーナスの額は返済の計画に直接かかわります。国税庁の「令和7年分 民間給与実態統計調査」で、1年を通じて勤務した給与所得者の賞与を確認します。

3.1 製造業の平均賞与は前年より2.5%減った

同調査の業種別の集計によると、製造業の1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は573万円(前年比1.0%増)で、そのうち平均賞与は111万9000円(同2.5%減)でした。

給与全体は前年より増えた一方で、賞与は減っています。令和6年分の製造業の平均賞与は114万8000円で、1年で2万9000円少なくなりました。

3.2 全業種の平均賞与は75万円

全業種では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均賞与は75万円(前年比0.4%増)でした。製造業の平均賞与は全業種の平均より37万円ほど多い水準です。

なお、この平均賞与は給与所得者1人あたりの金額で、J-FLECの調査の世帯単位の数字とは集計の単位が違います。

世帯主が製造業で働く二人以上世帯の住宅ローン残高は平均1648万円、中央値1500万円で、41.7%は2000万円以上が残っています。

製造業の平均賞与は年111万9000円で、前年より2.5%減りました。ボーナス併用払いにしているかどうかと、ボーナス月に返している額は、返済予定表で確かめられます。

ここからは、ボーナス返済を見直すときの手続きと手数料、ボーナス返済をやめると毎月の返済額がいくら増えるのかを計算例で確かめ、銀行窓口でご相談を受けていた頃に確かめていたことを見ていきます。