5. 自治体の薬剤師・医療技術職の諸手当7万3822円、時間外勤務手当が2万558円で最も多い

自治体の薬剤師・医療技術職の平均給与月額39万6686円のうち、諸手当は7万3822円で18.6%を占めます。職員1人当たりの平均月額で、主な手当は次のとおりです。

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自治体の薬剤師・医療技術職の諸手当

出所:総務省「令和7年地方公務員給与の実態」第5表を参考にLIMO編集部作成

  • 時間外勤務手当:2万558円
  • 地域手当:1万7866円
  • 通勤手当:1万76円
  • 扶養手当:6633円
  • 住居手当:5945円
  • 特殊勤務手当:4064円
  • 管理職手当:4062円
  • 初任給調整手当:2064円
  • 宿日直手当:1352円

5.1 時間外勤務手当や宿日直手当は4月の勤務の実績による額

総務省の調査では、時間外勤務手当や宿日直手当、夜間勤務手当、休日勤務手当は、令和7年4月に実際に勤務した分の額で集計しています。この4つに管理職員特別勤務手当を加えた額は2万2572円で、諸手当の30.6%にあたります。

勤務の実績で変わる手当は、月によって増えたり減ったりします。4月分の数字を12か月分にした年収の目安は、実際の年収と同じになるとは限りません。

5.2 地域手当は特別区で6万2255円、町村で2259円と勤め先の団体で大きく違う

地域手当の1万7866円は、支給されていない職員も含めた1人当たりの平均額です。団体区分別に見ると、薬剤師・医療技術職の地域手当は特別区が6万2255円、指定都市が3万9965円、都道府県が1万7542円、市が1万4656円、一部事務組合等が7107円、町村が2259円でした。

最も多い特別区と最も少ない町村の差は月5万9996円で、12か月分では71万9952円になります。同じ職種区分でも、勤め先の団体によって月収の中身が変わります。

6. 男女別に見た薬剤師の年収の目安、男性は605万7100円で女性は539万3800円

賃金構造基本統計調査では、薬剤師の給与を男女別にも公表しています。

  • 男性(約3万9210人・平均40.8歳):月収42万5400円・賞与95万2300円・年収の目安605万7100円
  • 女性(約5万5640人・平均39.7歳):月収37万9900円・賞与83万5000円・年収の目安539万3800円

6.1 薬剤師の約6割は女性、年収の目安の差は66万3300円

賃金構造基本統計調査の薬剤師約9万4850人のうち、女性は約5万5640人で、58.7%を占めています。

年収の目安は男性が605万7100円、女性が539万3800円で、差は66万3300円です。月収の差は4万5500円、賞与の差は11万7300円でした。平均年齢の差は1.1歳で、平均の勤続年数は男性が9.8年、女性が7.8年です。

男性の薬剤師の年収の目安605万7100円も、自治体の薬剤師・医療技術職の637万8426円を32万1326円下回っています。

7. まとめ

自治体の薬剤師・医療技術職の年収の目安は637万8426円、賃金構造基本統計調査の薬剤師は566万7900円で、差は71万526円でした。月収の差は2014円にとどまり、年収の差のほとんどはボーナスの差73万4694円から生まれています。

自治体の月収には、時間外勤務手当のように勤務の実績で変わる手当や、勤め先の団体によって額が大きく違う地域手当も含まれています。民間の薬剤師は企業規模によって月収と賞与の組み合わせが変わり、男女でも年収の目安に66万3300円の差がありました。

勤め先を比べるときは、月給に加えて賞与の実績と、どの手当がどのような条件で支給されるのかを書面で確かめておくと、年収の目安を同じ形で並べられます。

参考資料