マイナンバーカードの交付申請から交付通知書が届くまでは、公式の案内で「概ね1か月」です。ただし、この目安には「申請書に不備がある場合を除く」という但し書きがあります。
この記事では、マイナンバーカード総合サイト(J-LIS)の公式情報をもとに、申請方法の違い、顔写真の規格、日数が延びる条件、原則1週間で届く特急発行・交付制度の対象者、受け取りに必要な本人確認書類と代理受取の条件を、2026年10月時点で整理します。
デジタル庁は、2026年10月20日からAndroid端末の『Google ウォレット』にマイナンバーカードを搭載して利用できる『Androidのマイナンバーカード』の提供を開始する予定であると公表しています(最終テストの状況等により変更の可能性があります)。
これにより、従来のオンライン手続きに加え、対面での本人確認や年齢確認などの利用シーンが拡大します。
1. 申請から受け取りまでの流れ:交付通知書を待って窓口へ
住民票の住所に、個人番号通知書と個人番号カード交付申請書が簡易書留で届きます。通知カードに付いていた申請書も使えます。
申請して概ね1か月で、市区町村から交付通知書(はがき)が届きます。封筒で届く場合もあります。書かれた期限までに交付場所へ行き、窓口で本人確認を受けて暗証番号を設定すると、カードが交付されます。
旧姓を券面に載せたい場合は、先に住民票へ旧姓を記載してから申請します。券面は住民票の内容と同じになるためです。
2. 申請方法の違い:オンライン・郵便・証明写真機
申請方法は、パソコン・スマホのオンライン申請、手書きの郵便申請、まちなかの証明写真機の3系統です。オンラインと証明写真機は、郵便よりお届け期間が短くなると公式に案内されています。日数の差は示されていません。
オンライン申請は、メールアドレスの登録、顔写真の登録、生年月日などの入力の順に進みます。申請書ID(半角数字23桁)は、申請書のQRコードから入ると入力済みです。第3土曜日の0時から8時は、定期メンテナンスで使えません。
郵便申請は、申請書に写真を貼り、送付用封筒で投函します。引っ越しで氏名や住所が変わっていても、修正箇所に二重線を引いて正しい内容を書けば、そのまま使えます。有効期限の切れた送付用封筒は使えないため、最新の封筒を交付申請書等のダウンロードページから用意します。申請書を失くした場合も、同じページから入手できます。
証明写真機は、タッチパネルで「個人番号カード申請」を選び、撮影料金を入れて、申請書のQRコードを読み取らせます。申請できる写真機は一部に限られます。
申請書には、電子証明書の発行有無を選ぶ欄があります。□を塗りつぶすと電子証明書が発行されず、e-Taxやマイナポータル、コンビニ交付が使えません。
スマホに載せる機能も、マイナンバーカードの電子証明書を端末に搭載する仕組みです。迷うときは窓口で聞いてから決めてください。スマホ搭載の準備は、マイナンバーカードをスマホに搭載すると何ができる?iPhoneとAndroidで異なる準備物・受付時の本人確認方法の違いから、搭載後も実物カードが必要な理由まで詳しく解説が参考になります。
3. 顔写真の規格:6か月以内・正面・無帽・無背景
顔写真は必須です。最近6か月以内に撮影した、正面・無帽・無背景のもので、白黒でも使えます。対面での本人確認に支障が出る加工は使えません。
郵便は縦4.5cm×横3.5cmで、裏面に氏名と生年月日を書き、糊付けして貼ります。糊を付けすぎず、十分に乾いてから送ります。オンラインはjpeg、RGBカラー(CMYKは不可)、20KBから7MBで、幅と高さがそれぞれ480から6000ピクセルです。画像編集ソフトで加工した画像は、受け付けられない場合があります。
公式が挙げる不適切な例は、顔が横向きや傾いている、顔の位置が片寄っている、背景に椅子や影や柄がある、眼鏡のフレームが目にかかる、照明が眼鏡に反射している、前髪で目元が隠れている、瞳がフラッシュで赤く写っている、ピンボケや手ぶれで不鮮明、などです。
暗い、トリミングができないといった規格外は、不備になることがあります。写真以外の理由でも不備は起こります。不備になると、次の章で見る「概ね1か月」の目安から外れます。
病気で片目が開かないなど、規格に合う写真を撮れないやむを得ない事情がある場合は、申請書の氏名欄に理由を具体的に書くか、マイナンバー総合フリーダイヤルに電話して申請書IDを伝えれば、使用できます。宗教上や医療上の理由で頭部を覆う場合も、顔の輪郭が分かる範囲であれば使えます。
1歳未満は、令和6年12月2日から、オンライン申請で顔写真の登録が不要です。赤ちゃんの申請は、赤ちゃんのマイナンバーカードはいつどう作るのがいい?出生届と同時に顔写真なしで申請できる仕組みとマイナ保険証の登録方法まで詳しく解説して整理で扱っています。
4. 交付通知書まで「概ね1か月」:不備があると延びる
交付申請から交付通知書が自宅に届くまでが、概ね1か月です。ただし「交付申請書等に不備がある場合を除きます」とされ、市区町村によっても状況は異なります。
「発送」と「受け取れる状態」も別です。申請状況照会の表示が「マイナンバーカード発送済」でも、公式のよくある質問は、交付通知書のお届けまで数週間かかると案内しています。
進み具合は、申請状況照会サービスで確認できます。23桁の申請書IDと生年月日を入力します。申請書の到着日またはオンライン申請日から2〜3日後に照会でき、対象は過去6か月以内の申請です。国から送られた申請書で申請した場合、IDは宛名台紙に書かれています。
公式は、状況が「マイナンバーカード発送済」になった直後の問い合わせや、交付通知書が届く前の来庁を控えるよう案内しています。発送済は、窓口で受け取れる状態ではありません。
「申請内容の確認完了日」から1か月たっても、状況が「発行処理中」から進まない場合は、申請書IDが変更されている可能性があります。そのときは、市区町村にカードの発行状況を確認します。
5. 【編集者の視点】
「概ね1か月」は、最短ではなく、不備がない場合の目安として読みます。期限のある用事に使うなら、申請を前倒しにします。申請から受け取りまでには、交付通知書が届いてから窓口へ行く手間も加わります。
日数が延びやすいのは、写真と記入の不備です。申請前に、写真の規格、記入漏れ、電子証明書の欄の3つを見直せば、やり直しを避けられます。
進み具合が気になるときは、窓口へ行く前に、申請状況照会サービスで確かめてください。発送済の表示だけで窓口へ向かうと、交付通知書が届いていないために、出直しになる可能性があります。迷う点は、住民登録のある市区町村の窓口で確認します。
6. 特急発行・交付制度:対象者は限られ、申請は30日以内
令和6年12月2日から、対象者が申請すると原則1週間で自宅に届く「特急発行・交付制度」が始まりました。公式は、マイナンバーカードの重要性が高まっていることを背景に、速やかな交付が特に必要な人を対象にした仕組みと説明しています。
対象は、乳児(満1歳未満)、紛失・破損等による再交付を希望する人、海外から転入した人、券面の追記欄がいっぱいで継続利用できない人、本人の意思によらずカードが使えなくなった人などです。
有効期間満了で更新する人は対象外です。公式の対象者の一覧に、通常の初回申請も含まれていません。自分が当てはまるか迷うときは、市区町村に確認してください。
申請は、対象の事由が起きてから30日以内に、住民登録のある市区町村の窓口で行います。紛失の場合は、市区町村に紛失届を出した日から30日以内です。やむを得ない事情で期間を過ぎたときも、市区町村に相談できます。
必要なのは、本人確認書類、交付申請書(窓口交付)、暗証番号設定依頼書(窓口交付)です。カードは簡易書留で届くため、対面で受け取ります。住所地以外の市区町村で申請した場合などは、さらに日数がかかることがあります。
通常の申請と特急発行・交付制度の違い
| 項目 | 通常の申請 | 特急発行・交付制度 |
|---|---|---|
| 届くまで | 交付通知書まで概ね1か月 | 申請から原則1週間 |
| 対象と期限 | 制限なし | 乳児・再交付・海外転入などで事由から30日以内 |
| 手数料 | 初回は無料 | 紛失等の再交付は2000円(電子証明書が不要なら1800円) |
出所:マイナンバーカード総合サイト「特急発行・交付制度による申請方法」などを基にLIMO編集部作成
6.1 【通常の申請と特急発行・交付制度の違い】
届くまで・対象と期限
- 届くまで:通常の申請は交付通知書まで概ね1か月/特急発行・交付制度は申請から原則1週間
- 対象と期限:通常の申請は制限なし/特急発行・交付制度は乳児・再交付・海外転入などで事由から30日以内
手数料
- 手数料:通常の申請は初回は無料/特急発行・交付制度は紛失等の再交付は2000円(電子証明書が不要なら1800円)。そのほかの事由は原則無料
7. 受け取りに必要なもの:本人確認書類は「顔写真付き1点」か「その他2点」
交付通知書が届いたら、書かれた期限までに、本人が交付場所へ行きます。持ち物は、交付通知書と、有効期間内の本人確認書類です。
本人確認書類は、顔写真付きなら1点、それ以外なら2点が必要です。公式ページは、その他の書類の例として資格確認書を挙げています。通知カードとマイナンバーカードは、持っている人だけ持参します。
更新で受け取る場合は、旧マイナンバーカードだけで足ります。ただし、有効期間満了の日から6か月以内のものに限られます。
受取に必要な書類を準備できない場合や、手持ちの書類が本人確認書類として認められるか確認したい場合は、住民登録のある市区町村窓口に相談できます。
窓口では、暗証番号を設定します。署名用電子証明書は、英数字6文字以上16文字以下で、英字は大文字のAからZ、数字は0から9を使い、それぞれ1つ以上が必要です。そのほかの3種類(利用者証明用、住民基本台帳用、券面事項入力補助用)は数字4桁で、同じ番号にすることもできます。
受け取りの場面別・必要な書類
| 場面 | 本人確認の書類 | 追加で必要なもの |
|---|---|---|
| 本人が受け取る | 顔写真付き1点、またはその他2点 | 持っていれば通知カード・マイナンバーカード |
| 更新で受け取る | 旧マイナンバーカードのみで可(満了から6か月以内) | 特になし |
| 15歳未満・成年被後見人 | 本人の書類 | 法定代理人が同行 |
| 代理人が受け取る | 本人と代理人の書類 | 代理権者の確認書類・出向けない証明 |
出所:マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードを受け取る」などを基にLIMO編集部作成
7.1 【受け取りの場面別・必要な書類】
本人が受け取る・更新で受け取る
- 本人が受け取る:本人確認の書類は顔写真付き1点、またはその他2点/追加で必要なものは持っていれば通知カード・マイナンバーカード
- 更新で受け取る:本人確認の書類は旧マイナンバーカードのみで可(満了から6か月以内)/追加で必要なものは特になし
15歳未満・成年被後見人/代理人が受け取る
- 15歳未満・成年被後見人:本人確認の書類は本人の書類/追加で必要なものは法定代理人が同行
- 代理人が受け取る:本人確認の書類は本人と代理人の書類/追加で必要なものは代理権者の確認書類・出向けない証明
8. 代理人や15歳未満の場合:受け取りは原則本人、代理は限られる
申請も受け取りも、本人が行うのが原則です。15歳未満と成年被後見人は、法定代理人が代理で申請します。申請書の本人の氏名欄に子どもの氏名を書き、代理人記載欄に法定代理人の氏名などを書きます。15歳以上18歳未満は、成年者と同じ方法です。
申請書の記入が難しいときは、介助者や職員が代筆し、本人が押印すれば有効です。
受け取りは、本人が病気や身体の障がいなどのやむを得ない理由で窓口へ行けないと認められる場合に限り、代理人に委任できます。代理人の持ち物は、交付通知書、本人の本人確認書類、代理人の本人確認書類、代理権者の確認書類、本人が出向くことが困難であることを示す書類です。通知カード(令和2年5月以前に交付を受けた人)やマイナンバーカードは、持っている人だけ持参します。
代理権者の確認書類は、法定代理人の場合は戸籍謄本などの資格を証明する書類です。ただし、本籍地がその市区町村内にある場合は不要とされています。そのほかの場合は、委任状などで、交付申請者の指定を確認できる資料を用意します。
15歳未満と成年被後見人は、法定代理人が本人と一緒に窓口へ行きます。受け取れずに市区町村へ返戻された場合も、本人以外にはカードを渡せません。受け取り方法は、市区町村に確認します。
9. 【編集者の視点】
受け取りの前に確かめたいのは、本人確認書類の有効期間です。顔写真付きの書類をお持ちでない人は、交付通知書が届いた段階で、窓口に電話して持ち物を確かめます。書類が足りずに出直しになると、受け取りが先へ延びます。
家族の代わりに行ってあげたい場合は、まず「やむを得ない理由」にあたるかを、市区町村に確認します。理由がないままの代理受取は認められません。
15歳未満のお子さんの場合は、本人を連れて法定代理人が窓口へ行きます。お子さんの都合で行けない日は、期限を確認したうえで日を改めます。期限を過ぎた場合の扱いは、次の章で説明します。
10. 交付通知書の期限と費用:過ぎた場合・初回は無料
交付通知書の期限を過ぎても、すぐに受け取れなくなるわけではありません。市区町村の窓口で当面保管されているため、まず市区町村に相談します。
ただし、長期間受け取りがない場合は、安全性確保のために処分されている市区町村もあります。その場合は、新しい申請書で再申請することになります。
費用は、初回の交付手数料が無料です。カードの有効期間満了による更新や、やむを得ないと認められる理由による再交付も、無料です。紛失や破損等による再交付、旧カードを返納できない場合は有料で、詳しい額は市区町村に確認します。
更新の時期や手続きは、【マイナンバーカード】10年更新じゃないの?!手続きはめんどくさい?発行から5回目の誕生日に『更新』の案内が…で説明しています。
※本記事は、編集部がマイナンバーカード総合サイト(地方公共団体情報システム機構)・デジタル庁が公表する公式の最新一次資料を直接確認の上、執筆・検証しています。
11. まとめ
- 交付申請から交付通知書が届くまでは概ね1か月で、申請書に不備がある場合は含まれません。
- 申請方法はオンライン・郵便・証明写真機で、オンラインと証明写真機はお届け期間が短くなると案内されています。
- 顔写真は、6か月以内の正面・無帽・無背景で、規格外は不備になることがあります。
- 特急発行・交付制度は、事由の発生から30日以内に市区町村窓口で申請し、対象者は原則1週間で届きます。更新は対象外です。
- 受け取りには、交付通知書と、顔写真付き1点またはその他2点の本人確認書類が必要で、代理受取は限られます。
日数の目安も、書類の条件も、公式に書かれた但し書きと一緒に読むと、見通しが立てやすくなります。
これから申請する方は、写真、申請書、電子証明書の欄の3点を見直してから出してください。受け取りの前には、交付通知書の期限と持ち物を確認し、迷ったら住民登録のある市区町村の窓口に聞いてください。
12. よくある質問
12.1 Q. マイナンバーカードは申請してからどのくらいで受け取れますか?
A. 交付申請から交付通知書が自宅に届くまで、概ね1か月です。申請書に不備がある場合は含まれません。交付通知書が届いたあと、窓口で受け取ります。
12.2 Q. 申請方法でいちばん早いのはどれですか?
A. 公式サイトは、オンラインと証明写真機から申請すると、お届け期間が短くなると案内しています。具体的な日数の差は示されていません。
12.3 Q. 顔写真の規格はどうなっていますか?
A. 最近6か月以内に撮影した、正面・無帽・無背景のものです。郵便は縦4.5cm×横3.5cmで、裏面に氏名と生年月日を書きます。オンラインはjpegで、ファイルサイズが20KBから7MBです。
12.4 Q. 受け取りに必要なものは何ですか?
A. 交付通知書と、有効期間内の本人確認書類です。顔写真付きなら1点、それ以外なら2点が必要です。通知カードとマイナンバーカードは、持っている人だけ持参します。
12.5 Q. 家族が代わりに受け取りに行けますか?
A. 本人が病気や身体の障がいなどで窓口へ行けない、やむを得ない場合に限り、代理人に委任できます。15歳未満と成年被後見人は、法定代理人が同行します。まず市区町村に相談してください。
12.6 Q. 特急発行・交付制度は誰でも使えますか?
A. 対象は、乳児、紛失・破損等による再交付、海外からの転入などに限られます。更新は対象外で、事由の発生から30日以内に、市区町村窓口で申請します。
12.7 Q. 申請の手数料はかかりますか?
A. 初回の交付手数料は無料です。更新ややむを得ない理由による再交付も無料です。紛失や破損による再交付は有料で、特急発行の場合は2000円(電子証明書が不要なら1800円)です。
12.8 Q. 交付通知書の期限を過ぎてしまったら、どうすればよいですか?
A. 市区町村の窓口で当面保管されているため、まず市区町村に相談します。長期間受け取りがないと処分され、新しい申請書で再申請が必要になる市区町村もあります。
参考資料
- マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードを申請する」
- マイナンバーカード総合サイト「オンライン申請方法」
- マイナンバーカード総合サイト「郵便による申請方法」
- マイナンバーカード総合サイト「まちなかの証明写真機からの申請方法」
- マイナンバーカード総合サイト「顔写真のチェックポイント」
- マイナンバーカード総合サイト「特急発行・交付制度による申請方法」
- マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードを受け取る」
- マイナンバーカード総合サイト「カードの申請状況を確認したいのですが、どうしたらよいでしょうか?」
- マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードの交付申請に手数料はかかりますか?」
- マイナンバーカード総合サイト「受け取り期限を過ぎてしまいましたがどのようにしたらよいでしょうか?」
- デジタル庁「2026年10月20日から「Androidのマイナンバーカード」を開始予定です」(2026年10月2日公表)
齊藤 慧
