3. つみたて投資枠のインデックス投資信託選びで避けたい5つのこと

連動できる指数が増えると、同じ国や地域に投資する投資信託の中から選ぶ場面も増えます。つみたて投資枠でインデックス投資信託を選ぶときに、避けたいことを5つにまとめました。

3.1 信託報酬を見比べずに選ぶ

信託報酬は、保有している間ずっと差し引かれる費用です。2026年10月8日時点の対象商品の平均は、投資先が国内の指定インデックス投資信託で0.27%、内外・海外の指定インデックス投資信託で0.34%でした。同じ指数に連動する商品でも率が違うことがあるので、並べて確かめます。

3.2 新しい指数だからという理由で選ぶ

読売株価指数やJPXプライム150指数は、つみたて投資枠で使えるようになったばかりの指数です。2026年10月8日時点で連動する投資信託は読売株価指数が4本、JPXプライム150指数が1本と、まだ多くありません。指数の算出方法と、組み入れる銘柄の選び方を確かめてから判断します。

3.3 ひとつの国や地域に集中しすぎる

欧州や太平洋地域の指数に単独で連動する商品も対象になりました。特定の地域だけに投資すると、その地域の景気や為替の影響を大きく受けます。全体のうちどのくらいを充てるかを先に決めておきます。

3.4 短期の値動きを見て売買を繰り返す

つみたて投資枠は、長期の積立・分散投資に適した商品に絞られた枠です。売却して空いた非課税保有限度額は翌年以降でないと使えないため、短い期間で入れ替えると、その年の投資枠を早く使い切ってしまいます。

3.5 中身の似た投資信託をいくつも重ねて持つ

国内の株式指数は、いずれも日本の上場企業から銘柄を選んでいます。TOPIXに連動する商品とJPXプライム150指数に連動する商品を両方持つと、同じ企業に重ねて投資している部分があります。組入上位の銘柄を見比べると、重なりが分かります。

4. 新NISAの積立投資で知っておきたい2つの注意点

対象になる指数が増えても、新NISAの基本的な仕組みは変わっていません。積み立てを続ける前に、次の2点を押さえておきます。

4.1 元本割れの可能性があり、損益通算や繰越控除はできない

新NISAで買う投資信託は元本が保証されていません。また、NISA口座で出た損失は、特定口座や一般口座の利益と相殺する損益通算や、翌年以降に繰り越す繰越控除ができません。

4.2 売却して空いた非課税保有限度額を使えるのは翌年以降

非課税保有限度額は、買ったときの金額(簿価)で管理されています。売却すると、その簿価の分だけ翌年以降に枠が戻ります。売った年のうちに同じ枠で買い直すことはできません。

5. まとめ

2026年4月1日の告示改正で、新NISAのつみたて投資枠で単独で連動できる株式指数は15から22になりました。国内では読売株価指数とJPXプライム150指数が加わり、欧州・太平洋の5指数はほかの指数と組み合わせなくても対象になっています。

金融庁の2026年10月8日時点の一覧では、つみたて投資枠の対象商品は372本で、読売株価指数に連動する投資信託は4本、JPXプライム150指数は投資信託とETFが1本ずつでした。年間投資枠と非課税保有限度額は変わっていないので、指数の中身と信託報酬、手持ちの商品との重なりを確かめたうえで、積立先を見直すかどうかを考えてみてください。

※本記事は制度の内容と公表資料を紹介するもので、投資の勧誘や特定の商品の推奨を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

参考資料