資産形成のひとつの手段として、「株」に興味があるけれど、難しそうで手を出せていない。株は買っているけれど株主優待や配当金が主な目当てで、特に運用はせずにほったらかしている……。そういった人も多いかもしれません。

しかし、株投資は仕組みがわかればそれほど難しいものではありません。また、パソコンやスマートフォンなどでスキマ時間を使って手軽に始めることもできます。

でも、どこから手をつければいいの? という超初心者のために、人気の相場師であり、『資産を100倍にする「株鬼流」仕掛けの全技術』(かんき出版)などの著書を持つ株鬼氏に、一から解説してもらいました。

まずは証券口座を開設しましょう

株取引を始めるために、まず行うことは、証券口座の開設です。

これは、株などの有価証券を売買するために必要な窓口。パソコンやスマホで検索すれば各証券会社の情報が出てきますので、その手順に従って口座開設をします。オススメなのは、店舗を持たない「ネット証券」です。手数料が安く、口座管理料がかからないのが大きなメリットです。

証券口座を開設する際には銀行口座を指定します。この銀行口座を通して証券口座に入出金することができます。銀行口座は今ある口座を使っても良いのですが、ネット証券のほとんどは連携するネット銀行を持っていますので、それらの組み合わせなら連動性が高く使いやすいので便利です。

また、「株取引手数料」にも注目。なるべく安いところを選ぶのはもちろん、「1回の取引につき1回手数料がかかる」「1日あたりに1回手数料がかかる」といった手数料体系の違いもありますので、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。

投資には余裕資金を使うこと!

さて、証券口座を開設したら、株式投資スタート。

まずは、取引に使うお金を、指定した銀行口座から証券口座に入金します。このとき、もちろん分不相応な多額の投資はNG。生活資金には手をつけず、「もしなくなってしまっても大丈夫」という余裕資金を使いましょう。生活資金を突っ込んでしまったら、それはもう投資ではなくギャンブルです。

その資金を元手に、「これは価格が上がっていきそう」と見込んだ銘柄(会社の株式)を買って、株価が上がったところで売るのが基本です。買った株はその日のうちでも数日後でも、いつでも売ることが可能。売り抜いたときに利益が確定します。

この売買は、現在はパソコンやスマホなどで、簡単に行うことができます。各証券会社が、ホームページ内やアプリなどに取引ツールを用意していますので、手順に沿って投資してみましょう。

ちなみに、株式市場が開いている時間は、平日の9時から11時30分(前場)12時30分から15時(後場)の5時間ですが、ネット取引ならそれ以外の時間でも注文することができ、その場合、翌営業日の9時に注文したものと同じように扱われます。

売買できる市場はいくつかありますが、まずは「東証一部」がいいでしょう。安定した大企業が多いためリスクが低く、市場参加者も多いので売買しやすいなどのメリットがあるからです。

“チャート分析”で上昇しそうな株を見極める

では、肝心の“買う株(銘柄)”は、どう選べばいいでしょうか。