「この銘柄は上がりそうだな」という判断の目安となるのが“株価チャート”です。利益を追求する株式投資にはこの株価チャートは欠かせません。

株価チャートとは、各銘柄の株価の動きをグラフ化したものです。1日(日足)、1週間(週足)、1カ月(月足)といったスパンで見ることができ、1分もしくは3分、5分(分足)単位の動きをリアルタイムで確認することもできます。

各銘柄の株価チャートの動きをチェックし、上がっていきそうな動きをしている銘柄に目星をつけるのです。このチャートの分析こそが株取引の醍醐味です。

株価チャートは各証券会社がそれぞれ用意していますし、民間の会社からもさまざまなチャート分析ソフト・アプリが出ています。それぞれ特徴がありますので、見比べて使いやすいものを選んでください。

ただ、このチャートの見方が、初心者には難しいかもしれません。

まずは、たくさんの銘柄の日足を見てみましょう。そのうち、「こういう形で下がった後には上昇する傾向がある」など分析ができるようになります。「いきなり始めるのは怖い」という人には、株投資のシミュレーションができる投資ゲームのサイトやアプリもたくさんありますので、そちらで練習してみてもいいかもしれませんね。

興味があれば、私が実践する“株鬼流”というチャート分析の手法も参考にしてください。

株は基本的に100株単位から買える

買いたい銘柄が決まったら、株価をチェックし、「買いたい株数」を入力しましょう。表示されている株価は1株あたりの価格ですが、株の最小購入単位は基本的に100株です(例外として、1株から変える「ミニ株」というものも存在します)。ですから、1株1000円の株を100株買うのには10万円の資金が必要となります。

買いたい銘柄と株数が決まったら、“成行注文”と“指値注文”の2つから注文方法を選びます。成行注文はそのときの価格で、指値注文は「この価格まで下がったら(もしくは上がったら)買う」と予約を入れておくことです。どちらの方法にもメリット・デメリットはありますので、シーンによって選ぶといいでしょう。

このように、「チャートチェック」から「株の売買」まで、スマホやパソコンがひとつあれば簡単にできます。スキマ時間でチェックして、「いまだ!」と思ったときにポチっと押せばOK。帰宅後にチェックして、翌朝の注文予約をしておくこともできるので、1日中パソコンの前に張り付いていなくても大丈夫です。

大損しないポイントは、速やかな“損切り”です。

買った銘柄の価格が下がってしまったときになかなか売る決断ができず、「いつかまた値上がりするまで待とう」と考えて、株を “塩漬け”にしないように心がけましょう。

売るに売れない株をいつまでもダラダラと保有するのはいけません。少しの損と多くの利益を繰り返してお金は増えてきます。「こうなったら損切りしよう」という明確なルールを設けておき、それを徹底することが大切です。

株投資は、続けていくことで徐々に上達します。ぜひ、コツを掴み、楽しみながら資産を増やしてください。みなさんのご健闘をお祈りしています。

ザ・株鬼