65歳以上の人などを対象にした、高齢者のインフルエンザ予防接種(定期接種)が、多くの市で10月1日から始まりました。定期接種として受けると、市が費用の一部を負担します。
政令指定都市20市の自己負担額は1000円から2300円で、最も多いのは「1500円」でした。生活保護世帯や市民税非課税世帯では、無料で受けられる市もあります。
この記事では、定期接種の対象になる人と、政令市20市の自己負担額、無料になる条件を解説します。
1. 定期接種の対象は?65歳以上と、60〜64歳で一定の障害がある人
インフルエンザの定期接種は、予防接種法にもとづいて市区町村が行う予防接種です。厚生労働省は、対象を次のように示しています。
- 65歳以上の人
- 60〜64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される人
- 60〜64歳で、HIVによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な人
60〜64歳の人は、おおむね身体障害者手帳1級に相当する障害がある場合に対象になります。接種は毎年度、秋冬に1回です。
1.1 定期接種でなければ、費用は医療機関ごとの全額自己負担
インフルエンザの予防接種は病気の治療ではないため、健康保険が使えません。対象年齢に当てはまらない人や、決められた期間の外で受けた場合は、原則として全額が自己負担になり、金額は医療機関によって異なります。
定期接種として受けるには、住んでいる市の実施期間中に、市が委託した医療機関で接種する必要があります。
2. 自己負担はいくら?政令市20市で1000円〜2300円、最多は「1500円」
定期接種の自己負担額は、市区町村ごとに決められています。政令指定都市20市の令和8年度の自己負担額を、各市の公式ページで調べると次のとおりです。
政令市20市の自己負担額は1000円から2300円で、1500円の市が最も多い1/3
出所:政令指定都市20市の公式ページ(2026年10月1日時点)をもとにLIMO編集部作成
1500円の市は、仙台市・相模原市・名古屋市・大阪市・堺市・神戸市・北九州市・福岡市・熊本市の9市です。京都市の65〜74歳も1500円で、これを含めると10市になります。
最も高いのは横浜市と川崎市の2300円で、1500円の市とは800円の差があります。
2.1 京都市は75歳以上が1000円
京都市は年齢で金額を分けていて、75歳以上は1000円、65〜74歳は1500円です。20市のなかで、年齢によって自己負担が変わるのは京都市だけでした。
なお、75歳以上の後期高齢者医療制度の窓口負担や所得区分については、下記の記事も参照しています。

