4. 平均寿命と平均余命を区別して老後を考える

平均余命は、ある年齢からあと何年生きるかという期待値を示します。平均寿命はそのうち0歳の平均余命を指す言葉です。厚生労働省「令和7年簡易生命表の概況」に示された平均寿命は、男性81.35年、女性87.33年です。

4.1 平均寿命の推移

  • 昭和30年(1955年) 男63.60 女67.75 男女差4.15
  • 昭和40年(1965年) 男67.74 女72.92 男女差5.18
  • 昭和50年(1975年) 男71.73 女76.89 男女差5.16
  • 昭和60年(1985年) 男74.78 女80.48 男女差5.70
  • 平成7年(1995年) 男76.38 女82.85 男女差6.47
  • 平成17年(2005年) 男78.56 女85.52 男女差6.96
  • 平成27年(2015年) 男80.75 女86.99 男女差6.24
  • 令和6年(2024年) 男81.09 女87.13 男女差6.03
  • 令和7年(2025年) 男81.35 女87.33 男女差5.98

長期的に見ると、男女とも平均寿命は延びています。老後の暮らしを考えるうえでは、公的年金への理解とともに、現役時代からの貯蓄や資産形成を計画していくことが大切になります。

5. まとめにかえて

住民税非課税世帯の意味と、神戸市を例にした収入の目安を確認しました。給与か年金か、また単身か扶養親族がいるかによって、比較する基準は異なります。

年代別の統計は社会全体の傾向を知る資料です。自分の世帯の判定とは切り分けて受け止めましょう。

また、平均寿命と平均余命の違いも確認しました。それぞれの情報が自分の生活にどう関わるか、対象や時期を分けて整理しておきましょう。

田中 友梨
住民税非課税世帯の要件は、状況によって異なることがわかりました。また、老後計画の基本となる「平均寿命」と「平均余命」は、金額などの数字を見る前にその定義の違いを把握することが大切です。65歳時点の平均余命を基準にすることで、より現実的な老後期間が見えてきます。ご自身の収入や生活状況と照らし合わせ、どの数値を前提とした話なのかを丁寧に確認しながら、必要な情報を整理してみてください。

まずは収入の種類と世帯の状況を確かめるところから、住民税の理解を深めていきましょう。

参考資料

田中 友梨