3. その賃金はどのくらいの水準か

払い方の決まりを押さえたところで、金額そのものの分布を見ておきます。

3.1 年収600万円超は4人に1人

LIMOの記事「日本の給与所得者「年収600万円以上」は全体の何%?【男女別・年代別の平均給与一覧】もみる」から、要点を引用します。

  • 年収600万円超は全体の24.9%。男性36.2%・女性9.7%と大きな男女差
  • 男性の給与は55〜59歳の734.6万円がピーク、女性は25〜29歳時点で370.1万円

出所:LIMO「日本の給与所得者「年収600万円以上」は全体の何%?【男女別・年代別の平均給与一覧】もみる」

3.2 ピークの位置が違う

男性は55歳から59歳で734.6万円、女性は25歳から29歳で370.1万円がピークとされています。金額の差だけでなく、山が来る年代そのものがずれています。

賃金の支払方法は法律で全員に同じ決まりが置かれていますが、支払われる額の分布はこれだけ開いています。控除の内訳を見るのと同じくらい、額面がどの位置にあるかを知っておくことも家計の前提になります。

4. 給与明細を見るときの順番

まず、支給欄と控除欄を分けて見ます。手取りは差し引いた残りです。

次に、控除欄の項目が法令によるものかを確かめます。税と社会保険料はここに入ります。

そして、それ以外の項目があれば労使協定の有無を確かめます。協定がなければ引けない扱いです。

5. まとめにかえて

労働基準法第24条は、賃金について通貨払い・直接払い・全額払い・毎月払い・一定期日払いの5つを定めています。何かを差し引くには、法令に別段の定めがあるか、労働者の過半数を代表する者などとの書面による協定が必要です。

通貨払いには法令や労働協約による例外があり、毎月払いと一定期日払いは、臨時に支払われる賃金や賞与などには適用されません。

一方、支払われる額の分布を見ると、年収600万円超は全体の24.9%で、男性36.2%・女性9.7%と開きがあります。ピークの年代も、男性は55歳から59歳、女性は25歳から29歳と異なっています。

参考資料

LIMO編集部家計解説班