5. どちらを選ぶ?タイプ別のおすすめの考え方
ここまでの内容を踏まえ、どちらがどんな人に向いているのかを整理します。
5.1 リースバックが向いている人
住宅ローンの残高をいったん整理してすっきりしたい人や、マンションなど幅広い物件タイプで検討したい人には、リースバックが選択肢になります。
売却代金でローンを一括完済できれば、「毎月返済している」という状態そのものから抜け出せます。
ただし、その後は家賃の支払いが続く点、所有権を手放す点は踏まえておく必要があります。
5.2 リバースモーゲージが向いている人
自宅の所有権をできるだけ維持したい人や、毎月の支払いをできるだけ軽くしたい人には、リバースモーゲージが選択肢になります。
資金使途に住宅ローンの借換えが含まれる商品であれば、今のローンをそのまま借り換え、返済を利息のみに抑えられる可能性があります。
ただし、対象物件やエリアの条件、変動金利のリスクは事前に確認が必要です。
まずはこの2つの数字を確認したうえで、どちらの選択肢が現実的か考えてみてください。
また、どちらも将来的にご家族、特に相続人となるお子さんの生活に関わる選択です。契約を決める前に、一度家族で話し合っておくことをおすすめします。
6. まとめ
60歳代・70歳代になっても、住宅ローンの返済が続いている世帯は一定数あります。
収入が減る一方で返済額は変わらない、という状況に対して、自宅に住み続けながら資金を作る「リースバック」と、所有権を維持したまま返済を見直せる「リバースモーゲージ」という2つの選択肢があります。
すっきり整理したいならリースバック、所有権や毎月の負担を重視するならリバースモーゲージ、というのが基本的な考え方です。ただし、いずれもメリットとデメリットがあるため慎重に判断したいものです。
まずは自宅の担保評価額とローンの残高を確認し、家族とも相談しながら、自分に合った方法を選んでいきましょう。
参考資料
- 国土交通省「住宅のリースバックに関するガイドブック」
- 住宅金融支援機構「リ・バース60」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」
和田 直子
