2. 15日の米国半導体関連株の動き
15日(現地時間)の米国市場では、中東情勢を背景にサウジアラビアやリビアで原油供給への懸念が強まり、WTI原油先物が一時1バレル106ドル台後半と5月中旬以来の高値を付けた。
原油高によるインフレ圧力への警戒から長期金利も上昇し、一時5.04%まで上昇。
金利上昇を受けた株式の相対的な割高感も意識され、S&P500種株価指数が34.25ポイント安の7,585.73(▲0.45%)、ナスダック総合指数が204.84ポイント安の2万5,981.57(▲0.78%)、ダウ工業株30種平均が328.09ドル安の5万2,093.11ドル(▲0.63%)とそろって下落した。
半導体関連株の比重が大きいフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は44.27ポイント高の1万1,175.55(+0.40%)と、主要3指数とは対照的に上昇した。前日14日に5.86%安と急落した反動で、値ごろ感からの買いが入った形だ。
半導体・AI関連の個別銘柄は上昇と下落が交錯した。時価総額最大手のエヌビディア<NVDA>は1.21ドル高の212.17ドル(+0.57%)、AMD<AMD>は10.79ドル高の504.20ドル(+2.19%)、ARMホールディングス<ARM>は2.82ドル高の241.83ドル(+1.18%)と買われた。
メモリー関連は明暗が分かれ、マイクロン・テクノロジー<MU>は3.57ドル高の927.60ドル(+0.39%)と小幅高となった一方、サンディスク<SNDK>は21.09ドル安の1,530.90ドル(▲1.36%)、SKハイニックス<SKHY>は0.80ドル安の174.83ドル(▲0.46%)と売られた。
半導体製造装置関連では、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング<TSM>が4.26ドル安の413.75ドル(▲1.02%)と下落した一方、ASMLホールディング<ASML>は16.33ドル高の1,591.48ドル(+1.04%)と上昇した。
3. 米国の主な半導体関連株の騰落一覧(15日、現地時間終値)
15日(現地時間)の主な米半導体関連株8銘柄の終値・騰落率を一覧にまとめると、以下の通りとなる。
- エヌビディア(NVDA):212.17ドル(+0.57%)
- AMD(AMD):504.20ドル(+2.19%)
- ARMホールディングス(ARM):241.83ドル(+1.18%)
- マイクロン・テクノロジー(MU):927.60ドル(+0.39%)
- サンディスク(SNDK):1,530.90ドル(▲1.36%)
- SKハイニックス(SKHY):174.83ドル(▲0.46%)
- 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM):413.75ドル(▲1.02%)
- ASMLホールディング(ASML):1,591.48ドル(+1.04%)
米半導体関連銘柄の値動き一覧1/1
出所:各データより筆者作成
4. 記者コメント
市場の関心は、17〜18日に開かれる日銀会合の判断そのものより、その先に移りつつある。政策金利を1.0%程度から1.25%程度に引き上げるという見方はすでに広く伝わっており、実施自体に驚きは乏しい状況だ。むしろ植田総裁が会見で今後の利上げ回数や時期にどこまで踏み込むかが、次の相場の値幅を左右しそうだ。
新発10年物国債利回りは16日時点で3.035%まで上昇し、30年ぶりの水準に達した。前日の米長期金利が一時5.04%まで急騰した流れも重荷になったとみられるが、国内要因としては日銀が利上げを継続していくとの読みが金利の押し上げにつながっている。
半導体・AI関連7銘柄ではSUMCOが+2.62%と値がさ株の中でも底堅さを見せた一方、キオクシアホールディングスは▲1.87%とメモリー系銘柄の一角に利益確定売りが出た。金利をにらんだ神経質な地合いの中、個別の明暗も分かれやすい。
FOMCの結果は17日未明ごろ(日本時間)に判明する見通しで、日銀会合の発表と時間差で重なる。ドル円は155円割れで推移しており、両中銀が示す先行きの姿勢次第で相場が振れる場面が想定される。
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高原 祥子