2. 株主優待は9月30日が基準日、権利付き最終日は28日
9月30日の基準日時点の株主になるには28日までの購入が必要で、29日は権利落ち日です。
ANAホールディングスは、毎年3月末・9月末の基準日時点で普通株式を100株以上保有する株主を対象に、ANAグループ各社・提携先企業で使える株主優待を用意しています。
9月末基準で対象となる主な内容は次の通りです。
- ANA国内線「株主優待割引」:基準運賃から50%割引(片道1区間、株主優待番号1つにつき大人・小児それぞれ1名分利用可)
- ANA国内線「シンプル」運賃割引:「シンプル」運賃から5%割引(同一予約全体・エコノミークラス対象)
- 国内・海外ツアー商品優待:10%相当の割引(国内ホテルは2%割引)
- 株主限定ツアーのほか、買い物・施設見学会・ゴルフ・ホテルなどの優待
なお、Peach(ピーチ・アビエーション)の国際線搭乗優待(4,000円割引)は3月末基準日時点の株主を対象とした発行で、今回の9月末基準では対象外です。
基準日によって優待の対象が異なる点には注意が必要です。
株主優待番号(プロモーションコード)の発行枚数は、保有株数に応じて次のように異なります。
- 100株~199株:1枚
- 200株~299株:2枚
- 300株~399株:3枚
- 400株~999株:4枚(以降200株増えるごとに1枚追加)
- 1,000株~99,999株:7枚(以降400株増えるごとに1枚追加)
- 100,000株以上:254枚(以降800株増えるごとに1枚追加)
いずれも1枚につき、国内線片道1区間の株主優待割引を1名分利用できます。
ただ、この50%割引はフレックス(正規運賃)からの割引であることが多く、早期購入が前提のANA SUPER VALUEなど事前予約割引運賃と比べると、直前予約や繁忙期以外ではかえって割高になる場合もあります。搭乗日程を柔軟に変えたい場合や、直前予約・便変更に強みがある優待といえるでしょう。
優待の受け取りにもタイムラグがある点に注意が必要です。株主優待番号案内書は、9月末時点の株主に対して例年11月中旬ごろに発送される見込みで、権利確定日にすぐ使えるようになるわけではありません。
なお、2027年3月末を基準とする優待からは、3年(7基準日)以上連続して300株以上を保有する株主を対象に、株主優待番号の追加枚数を贈呈する長期保有優遇制度が新たに導入される予定です。
株主優待の内容・条件は将来的に変更・廃止される可能性があります。実際の利用条件や発行基準は、ANA公式サイトや株主専用サイトで最新情報を確認してください。
3. ANAホールディングス<9202>の9月15日の株価
15日の東京市場で、ANAホールディングス株は2,976円(前日比+2.5円、+0.08%)で取引を終えました。
株価指標はPER(会社予想)13.69倍、PBR(実績)1.08倍、配当利回り(会社予想)2.02%となっています。
足元は年初来高値3,419円(2月27日)と年初来安値2,582円(4月30日)の間で推移する水準です。
4. 記者コメント
2027年3月期1Qは、国際線需要の回復を追い風に売上高が前年同期比+22.6%の増収となった一方、燃油費・燃料税だけで869億円ものコスト増加が発生し、営業利益は半減に近い水準まで落ち込みました。
同社の収益は原油価格や為替といった外部環境に左右されやすい構造にあることが、あらためて浮き彫りになった決算といえそうです。
通期の業績・配当予想は据え置かれていますが、2Q以降の決算内容と合わせてコスト動向を注視しておきたいところです。
【免責事項】
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
参考資料
- ANAホールディングス株式会社「2027年3月期 第1四半期決算について」(2026年7月29日発表)
- ANAホールディングス株式会社「株主優待制度の概要」
- ANA「ANAグループの株主優待特典がさらに充実」
高原 祥子