『老後2000万円問題』は記憶に新しいところですが、さて、自分自身の「老後」を考えた場合、「本当にそんなに貯蓄は必要?」と思った人も多いのではないでしょうか?
とはいえ、私たちはいつか働き続けることが難しくなります。本当に2000万円もの貯蓄が必要になるかどうかは別として、「老後のために貯蓄が必要」いうことは間違いありません。
そこで今回は、老後資金貯蓄の目標額について考えてみることにしましょう。
まずは老後のライフプランを考えよう
老後のための貯蓄額を決めるにあたり、まず、「何歳から老後資金を切り崩すのか」をイメージしてみましょう。そこで、参考になるのが、公益財団法人・生命保険文化センターが公表した「公的年金や退職金以外に準備した資金を使い始める年齢」に関するデータです。
59歳以下・・・1.8%
60歳・・・・・18.4%
61~64歳・・・2.2%
65歳・・・・・39.5%
66~69歳・・・2.2%
70歳・・・・・18.2
71歳以上・・・3.3%
わからない・・14.4%
これより、老後資金を生活費として使い始める平均年齢は65.1歳であることが分かります。
定年退職や公的年金の支給開始の時期には個人差があるため、今のうちから「自分は『老後』のスタートをいつ切るのか」という点を、はっきりとさせておいたほうがよいでしょう。