10月には下半期スタートとなる企業もあり、異動や転職などでオフィスの環境が変化する人もいるでしょう。環境が変わるタイミングで考えがちなのが「自分のキャリア」。今のままでいいのか、将来年収が上がる見込みはあるか…など、このままでいいのか迷いがちな時期です。
日本の1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は、478万円です。
ただ、年代で分けると景色が変わります。男性は55歳から59歳の735万円が最も高く、そこまで一度も下がりません。いっぽう女性で最も高いのは25歳から29歳の370万円で、そこから先はほぼ横ばいでした。
同じ55歳から59歳で並べると、男性735万円に対して女性356万円。もとの数字で引くと、差は379万円です。
今回は国税庁の調査から、年代別の平均年収を一覧にします。あわせて、その年収と社会保険料の関係も見ておきます。同じ年収でも、引かれる額が同じとはかぎらないからです。
1. 日本の平均年収は478万円。男性は587万円・女性は333万円
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者は5137万人で、平均給与は478万円でした。男女別では、男性2925万人で587万円、女性2212万人で333万円です。雇用形態では、正社員が545万円、正社員以外が206万円でした。
ただ、平均は真ん中とはかぎりません。給与階級別に見ると、全体で最も多いのは300万円超400万円以下の826万人で16.1%です。ところが男性は400万円超500万円以下が16.9%、女性は200万円超300万円以下が19.0%と、山の位置そのものが違います。
2. 年代別の平均年収一覧。男性の平均年収は55歳から59歳の735万円が最も高い
年齢階層別の平均給与を、男女別に並べます。
男性は19歳以下が144万円、20歳代前半295万円、20歳代後半438万円。30歳代前半512万円、30歳代後半574万円、40歳代前半630万円、40歳代後半663万円、50歳代前半709万円と続き、55歳から59歳の735万円で頭打ちになります。そのあとは604万円、472万円、380万円と下がります。
19歳以下から55歳から59歳まで、一度も下がりません。伸び幅がいちばん大きいのは20歳代前半から後半の143万円で、そこから上に行くほど幅は縮み、50歳代前半から55歳から59歳では26万円になります。
ここに並ぶのは、1年を通じて勤務した方だけを集めた数字です。年の途中で入社した方や退職した方は入っていません。
3. 【女性の平均年収】女性で最も高いのは25歳から29歳の370万円。そこから横ばい
つぎに女性の平均年収を見てみましょう。19歳以下が96万円、20歳代前半258万円、そして20歳代後半が370万円。ここが女性の最高になります。
そのあとは30歳代前半362万円、30歳代後半351万円、40歳代前半359万円、40歳代後半369万円、50歳代前半363万円、55歳から59歳356万円。20歳代後半から50歳代の終わりまでの7つの階層は、351万円から370万円のあいだで動き、幅は19万円です。男性の同じ範囲は438万円から735万円まで297万円ぶん動くので、15倍以上のちがいになります。
女性で最も低いのは35歳から39歳の351万円で、そこから45歳から49歳の369万円まで少し戻ります。これは育児などにより働き方をセーブしていることが要因の一つと考えられるでしょう。
またこれは各年代の平均であって、ひとりの人が年を重ねるとこうなるという数字ではありません。いま20歳代後半の方の30年後が、ここに書かれているわけではないということです。