3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回の投稿で印象的だったのは、保護主が「私史上一番手強いレスキューだった」と語るほど、当初は手を焼く存在だったという1匹の犬が、最終的には笑顔で"帰宅"するまでの過程が、決して一直線ではなかったという点です。手当てや根気強いケアで回復に向かっていたにもかかわらず、二度にわたって施設を脱走してしまうシーンからは、保護動物の中には人に慣れるまでに長い時間がかかる子や、もともと警戒心が強く自由を求める性質を持つ子も少なくないという現実が伝わってきます。保護犬や保護猫を家族に迎えることを考えている方は、迎え入れた直後にすぐ懐いてくれるとは限らないという前提を持ち、脱走防止のための柵や首輪の点検なども含めて、根気強く向き合う心構えをしておくことが大切だと感じました。焦らず、時間をかけて向き合い続けることこそが、いつか信頼関係を築く近道になるのかもしれません。この投稿が、保護動物と向き合う大変さと、その先にある喜びの両方を伝えるきっかけになればと思います。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料