海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がTikTokで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、インドネシア・バリ島で動物保護を行う「Little Steps Matter」のTikTokアカウント「@littlestepsmatter.bali」の投稿。

生後わずか6週の子猫が、団体が日々野良動物への給餌活動を行っているバリ島の市場に取り残されているのが見つかりました。重度の下痢による脱肛を起こし危険な状態だったこの子猫は、緊急手術と1週間の入院治療を経て、発見のきっかけをつくった女性の家族のもとで新しい生活を始めています。

執筆時点で4万3000回再生、約470件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、保護猫を迎える際に知っておきたい、猫の飼育費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
生後わずか6週で、バリ島の市場に取り残されていた子猫のアブ(Abu)。重度の下痢が引き起こした脱肛により、命の危険にさらされていました。異変に気づいた食料品店主イブ・エラさんの通報で保護されたアブは、動物病院で緊急手術と1週間の入院治療を受け、一命を取り留めます。退院後に向かったのは、アブを救うきっかけをつくったイブ・エラさんの家族の家でした。イブ・エラさんの娘、ヘラさんにすっかり気に入られたAbuは、愛情と安全に包まれながら、穏やかな毎日を過ごしています。

1. 【市場に取り残されていた子猫】発見時、脱肛を起こし危険な状態だったアブ

保護され、動物病院で治療を受けるアブ1/5

保護され、動物病院で治療を受けるAbu

出所:@littlestepsmatter.bali

投稿によると、生後わずか6週間というアブ(Abu)は、団体が日々野良動物への給餌活動を行っているバリ島の市場に取り残されているのが見つかりました。

重度の下痢によって引き起こされた痛みを伴う脱肛を起こしており、緊急の医療処置がなければ生存は難しい危険な状態だったといいます。

この小さな子猫の苦しむ姿にいち早く気づいたのが、市場で食料品店を営む心優しい女性、イブ・エラさんでした。イブ・エラさんはすぐに団体へ連絡を取り、助けを求めたということです。

アブはただちに動物病院へ運ばれ、緊急手術と集中治療を受けました。投薬や経過観察、そして多くの愛情を注がれながら1週間の入院生活を送ったアブは、ようやく退院できるまでに回復したといいます。

2. 【新しい家族と暮らすアブ】イブ・エラさんの娘・ヘラさんの元でみせる幸せな日常

ヘラさんに抱かれ、笑顔を見せるアブ2/5

ヘラさんに抱かれ、笑顔を見せるAbu

出所:@littlestepsmatter.bali

退院したアブが向かったのは、命を救うきっかけをつくってくれた、まさにそのイブ・エラさんの家族の家でした。そのままアブの永久的な家族として迎えられることになったということです。

イブ・エラさんの娘であるヘラさんは、アブにすっかり心を奪われた様子。その想いはアブも同じだといい、二人はすでに新しい生活に美しく馴染んでいるといいます。今のアブは、すべての子猫が受けるべき愛情、安全、そしてケアに包まれて暮らしているそうです。

十分に成長した段階で、アブは団体のプログラムを通じてワクチン接種と避妊手術も受ける予定とのことです。

投稿主は、生存を懸けて戦っていたあの日の姿からは想像できないほど、今のアブは遊び好きで幸せそうな、誰からも愛される子猫になっていると綴っています。

コメント欄では

  • 「頑張れ、子猫ちゃん」
  • 「親切な人に感謝します」

など、アブの回復を喜ぶ声や、保護に関わった人々への感謝の声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のネコちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回のアブのケースを取材する中で印象的だったのは、市場で日々野良動物に給餌を続けていたからこそ、小さな命の異変にいち早く気づくことができたという点です。イブ・エラさんのように、地域で動物と接する機会がある方が「いつもと様子が違う」という小さなサインを見逃さないことが、命を救う最初の一歩になるのだと改めて感じました。もし外出先で弱っている野良猫や野良犬を見かけた際は、無理に自分だけで判断せず、まずは地域の動物保護団体や動物病院に連絡し、専門家の指示を仰ぐことをおすすめします。脱肛のように緊急の処置が必要な症状は、時間との勝負になることも少なくありません。そして何より、今回の記事を通じて一番伝えたいのは、生後6週というごく小さな命であっても、適切な医療とその後の温かい家庭があれば、これほどまでに幸せな日常を取り戻せるということです。アブが今、ヘラさんのそばで安心して過ごしている姿は、動物レスキューに関わるすべての人にとって大きな励みになるのではないでしょうか。

4. 保護猫を迎える前に。猫の飼育費用は月平均どのくらい?

過酷な状況から救われた動物たちの姿は、これから猫を迎えたいと考えるきっかけにもなります。ただし、迎えた後には毎月の飼育費がかかることも忘れてはいけません。

猫1匹あたりの月間支出額は「2021年の9138円」から「2025年には1万1865円」まで増加し、5年間で約29.8%上昇しています。

中でもフード関連の支出は全体の約55%を占め、主食とおやつを合わせた費用も年々値上がりしています。

私はアナリストとして、数字は「合計」より「中身の分解」で見ると発見が多いと考えてきました。ペットフード協会の令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査では、猫1匹あたりの月間支出は1万1865円。2021年の9138円から5年で約29.8%、金額にして2727円増えています。

(中略)

一方で、猫を飼いたい理由の1位は「癒し・安らぎが欲しい」で50.5%。それでも飼えない理由の1位は「集合住宅で禁止」の31.3%、次いで「お金がかかる」の26.1%でした。つまり、立ちはだかる壁は費用だけでなく、住環境も大きいのです。迎えるか迷っているなら、月1万2000円という数字を出発点に、住まいの条件や、長く続けられる家計かどうかまで含めて眺めておくと、後悔のない判断ができるのではないでしょうか。

猫の飼育費用は4年連続で増加傾向、月1万1865円に。「飼えない理由」1位は集合住宅の禁止31.3%
猫の飼育費用は4年連続で増加傾向、月1万1865円に。「飼えない理由」1位は集合住宅の禁止31.3%

無理なく長く一緒に暮らすためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

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参考資料