株式投資の長期保有で税率は下がらない?不動産の「5年ルール」との違いと、新NISAで消えた非課税期間の期限、買い増すたびに変わる取得費の計算ルールまで解説 含み損の繰越控除は3年、権利維持には毎年申告が必要。長期投資家が見落としやすい税金の実務を編集部試算とあわせて整理 2026.09.09 08:17 公開 執筆者LIMO編集部ウェルスマネジメント班 監修者下村 美乃莉 「株式投資は長期保有・長期投資なら税金が有利」と思っていませんか?不動産の5年ルールとの違い、新NISAで無期限になった非課税期間、複数回に分けて買い増したときの取得費の計算方法、含み損の繰越控除3年間の申告ルールまで、国税庁・金融庁の公式資料をもとに編集部が整理しました。 この記事のポイント 上場株式等の値上がり益・配当は保有期間を問わず一律20.315%で、不動産のように保有5年で税率が下がる仕組みはありません。 2024年からの新NISAでは非課税保有期間が無期限になり、旧NISAにあった5年・20年という期限を気にする必要がなくなりました。 譲渡損失の繰越控除は3年間使えますが、権利を維持するには利益の有無にかかわらず毎年連続して確定申告を続ける必要があります。 記事の続きを読む 1/3 出所:国税庁「土地や建物を売ったとき(短期譲渡所得の税額の計算)」などを基にLIMO編集部作成 Check! 次ページ(画像と一緒に記事を読む→):不動産との税率の違いを見てきましたが、続きでは新NISAで消えた非課税期間の期限、取得費の計算ルール、繰越控除の申告ルールまで掘り下げていきます。 画像と一緒に記事を読む 関連記事 新NISA成長投資枠、売っても非課税枠はすぐ復活しない。「12月に売れば数日、1月に売れば1年待ち」年末年始の売却タイミングで差がつく枠復活ルールの盲点 「成長投資枠の商品を売って非課税枠を空け、別の銘柄に買い直したい」。そんな風に新NISAの売却タイミングを考え始めている方へ。新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠は売却すると非課税枠が復活しますが、反映は翌年からで金額も取得価額が基準です。この記事では、年末売却と年始売却で実質的な待機日数がどう変わるか、編集部試算を交えて解説します。 新NISAのスイッチングは「利確して買い直す」だけの話ではない。年間投資枠切れで買い直せない落とし穴と、非課税枠がいつから復活するかを平均取得価額の仕組みまで含めて解説 新NISAで買った投資信託や株式が値上がりし、「そろそろ利益を確定して、別の商品に乗り換えたい」と考えている方へ。新NISAには保有商品をそのまま別の商品に切り替える「スイッチング」という専用の仕組みはなく、利確して買い直すとき年間投資枠が残っていなければ同じ年には買い直せません。この記事では、複数回買った銘柄を一部売る場合の取得価額の平均計算と、受渡日ベースの年末期限を一次資料と編集部試算で解説します。 新NISA「売却」はいつがベスト?非課税枠は翌年まで復活せず、成長投資枠の入れ替えで損する人も。金融庁の「当年復活」要望が見送られた理由を解説します 「新NISAで含み益が出ているけれど、いつ売ればいいのか分からない」「一度売ったら非課税枠はどうなるのか」。この記事では新NISAの売却・引き出しの基本ルールと、意外と見落とされがちな「枠が復活するタイミング」の実務を整理します。特に、2025年12月に閣議決定された「令和8年度税制改正の大綱」で、金融庁が要望していたある見直しが見送られたという事実は、売却タイミングを考えるうえで知っておく価値があります。 株式投資の始め方、実は10万円未満でも可能?東証データが示す「必要資金」の実態とNISA・特定口座で変わる手取り、証券会社破綻時の資産の行方まで解説 単元未満株・NISA成長投資枠・投資者保護基金という3つの制度を、東証と国税庁の一次資料に基づいて整理しました LIMOをGoogle検索のお気に入りに登録!詳しくはこちら→ copy URL 関連タグ #長期投資 #新NISA #税金 #非課税