1. 日経平均は米早期利上げ観測の後退で反発

2026年9月4日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比806円46銭高の6万5020円94銭でした。5日ぶりの反発です。前日の米市場でダウ工業株30種平均が続伸していました。

背景には、米国の早期利上げ観測の後退があります。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が3日の講演で、インフレ鈍化の兆しが見られ始めていると述べました。さらに、今後同様の傾向が続けば、15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを支持する考えを示しました。投資家の間に、早期の米利上げ観測が後退したとの見方が広がり、リスクテイクによる株買いの動きが加速しました。エヌビディア、アルファベットなども買われました。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数も続伸しました。

東京市場でも、アドバンテスト、キオクシア、フジクラなど、AI・半導体関連が買われました。傘下の英半導体設計アーム・ホールディングス株が大きく上昇したことから、ソフトバンクグループも買われ、1銘柄で日経平均を470円程度押し上げました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。4日の米株式市場でダウ平均は3日ぶりに反落し、終値は前日比271ドル86セント安の5万3414ドル25セントでした。朝方発表された8月の米雇用統計が市場予想を大幅に上回る内容でした。3日のウォラー理事の発言では利上げ観測が後退していましたが、雇用統計の結果を受けて、早期利上げ観測が再度広がり、株売りにつながりました。一方で、エヌビディアなど半導体関連銘柄は買われており、フィラデルフィア半導体株指数も上昇しました。

週明けの東京市場でも、半導体・AI関連銘柄が買われる可能性があります。ただし相場全体で見ると積極的に買いに回る材料がなく、買い一巡後は上値の重い展開になることも想定されます。引き続き、金利や為替などの動向に応じて神経質な動きになりそうです。

日経平均株価推移1/2

日経平均株価

出所:LIMO編集部作成