3. 著者からの一言コメント

八木 七音
屋根から降りられなくなってしまった子猫たちを、全員無事に保護できたことに安心しました。そして何より、別の場所で保護されていた母猫と再会できたことには、胸が温かくなりました。

今回、母猫が保護された「TNR活動」について調べました。TNRとは、野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行ったうえで、元の場所へ戻す(Return)活動です。繁殖を防ぎ、地域で暮らす猫がこれ以上増えないようにする取り組みとして、各地で行われています。すべての猫を保護して飼い主を探すことが難しい中、地域で暮らす猫と人が共存していくための方法の一つといえるでしょう。

今回はTNRの現場で母猫が保護されていたことで、思いがけず子猫たちとの再会にもつながりました。救出された子猫たちが母猫に寄り添いながら元気に過ごしている姿を見ると、家族が一緒にいられることの大切さを改めて感じます。これからも親子そろって安心できる環境の中で、穏やかに過ごしてほしいです。

4. 保護猫を迎える前に。猫の飼育費用は月平均どのくらい?

過酷な状況から救われた動物たちの姿は、これから猫を迎えたいと考えるきっかけにもなります。ただし、迎えた後には毎月の飼育費がかかることも忘れてはいけません。

猫1匹あたりの月間支出額は「2021年の9138円」から「2025年には1万1865円」まで増加し、5年間で約29.8%上昇しています。

中でもフード関連の支出は全体の約55%を占め、主食とおやつを合わせた費用も年々値上がりしています。

私はアナリストとして、数字は「合計」より「中身の分解」で見ると発見が多いと考えてきました。ペットフード協会の令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査では、猫1匹あたりの月間支出は1万1865円。2021年の9138円から5年で約29.8%、金額にして2727円増えています。

(中略)

一方で、猫を飼いたい理由の1位は「癒し・安らぎが欲しい」で50.5%。それでも飼えない理由の1位は「集合住宅で禁止」の31.3%、次いで「お金がかかる」の26.1%でした。つまり、立ちはだかる壁は費用だけでなく、住環境も大きいのです。迎えるか迷っているなら、月1万2000円という数字を出発点に、住まいの条件や、長く続けられる家計かどうかまで含めて眺めておくと、後悔のない判断ができるのではないでしょうか。

猫の飼育費用は4年連続で増加傾向、月1万1865円に。「飼えない理由」1位は集合住宅の禁止31.3%
猫の飼育費用は4年連続で増加傾向、月1万1865円に。「飼えない理由」1位は集合住宅の禁止31.3%

無理なく長く一緒に暮らすためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

5. 今読まれている【八木 七音のおすすめ記事】3選

5.1 公園に捨てられた2匹の犬 捕獲器に入るはずが…ブランケットを持ち去る姿に思わずほっこり

            公園に捨てられた2匹の犬 捕獲器に入るはずが…ブランケットを持ち去る姿に思わずほっこり    

動物保護団体hopeforpawsによる感動のレスキュー劇をご紹介。公園に捨てられた犬のレフティとスラッガー。警戒心の強いスラッガーが捕獲器のブランケットを持ち去る行動から、心を開いて無事保護されるまでの心温まるエピソードをお届けします。さらに後半では、最新データに基づく犬猫の平均入手価格と飼育のリアルな実態も徹底解説。保護犬のお迎えや動物愛護に関心がある方必読の記事です。

5.2 猛暑の屋根に取り残された4匹の子猫→レスキューの作戦で全員保護、母猫とも無事に再会!

            猛暑の屋根に取り残された4匹の子猫→レスキューの作戦で全員保護、母猫とも無事に再会!    

海外のYouTubeアカウント「@hopeforpaws」で話題を集める保護ストーリー。猛暑の屋根の上から降りられなくなっていた4匹の子猫を捕獲器や録音音声で無事に救出し、TNR活動で保護されていた母猫とシェルターで感動の再会を果たすまでの経緯をまとめました。命を救う工夫や家族が再び揃う様子、SNSに寄せられた温かい反響を紹介。動物保護の取り組みや保護猫の背景に関心がある方におすすめの記事です。

5.3 首を一周する大きな傷を負った犬 緊急手術を乗り越え無事に仲間の元へ

            首を一周する大きな傷を負った犬 緊急手術を乗り越え無事に仲間の元へ    

TikTokで話題!動物保護団体Happy Doggoのナイルさんが投稿した、首に大傷を負った犬「フィヤ」の感動的な救出劇をご紹介。緊急手術を経て回復し、地域のボランティアや仲間の元へ帰る姿に感動の声が殺到!記事後半では犬猫の平均入手価格や無償譲渡の動向も徹底解説。動物レスキューの裏側や、保護犬・保護猫の受け入れに関心がある方必読の記事です。

参考資料

八木 七音