また、子供のしつけに関し、口を出す義両親も多く存在するといいます。「あんなこともさせてあげないの、かわいそう」「たまには買ってあげたらいいのに」などの言葉を子供たちの前で平気で口にするため、母は完全に悪役です。長い目でみて困らないようにしつけている最中に、それを否定するような言葉を吐かれては、子供達への示しもつきません。「こんな小さいうちから勉強させてかわいそう」などあまりにも言われるので、習い事など教えないようにしたそうです。

自分のしたかったことを押し付けている?

義両親の言い分などを聞いていると、そこにはどうやら自分たちのしたかったことが多分に含まれているようです。あんなものを買ってあげたかった、こんな風に育ててみたかった。何らかの理由でできなかったことや、自分が成功だと思っていることを押し付けてしまう、そんな傾向にあるような気がします。

しかし、育児の主役は祖父母ではありません。たまに会うだけの存在に毎日のことを決められては、ストレスになるのは明らかです。孫に対して外野である祖父母。その立ち位置から助言は行えても、命令はするべきではないのでしょうか。

口出しを防ぐためには

それでは、孫に対して口を出してくる義両親にどのような対策ができるのでしょうか。

・「義両親は男の子しか育てたことがないため、『娘はそういった活発な性格ではないので期待には応えられそうにない』と伝えました。また、成長と共にどのような変化があるか説明しているので、最近では的外れな提案が減ってきました」

・「世代も金銭的な感覚も全く違うので、我が家の家計状況と、時間の足りなさを説明しました。何とかしたいのであれば自分の息子にもっと稼がせてください、といいたいところはグッと押さえました(笑)。何かいいたそうですが、お互いすべて理解しあうのは無理なので大事なポイントだけ伝わればいいと思っています」

相手を不快にしてしまうかも、と思って遠慮してしまう言葉も、いい方や状況を選んで伝えておくことが大切なようです。

まとめ

祖父母というのは身内ではありますが、子育てに関してはあくまで外野的ポジションです。そのため、現実とそぐわない提案や、夢を大いに語ってしまいます。そこは子供に対して責任がある親とは、やはり別物。自分の子育てでできなかったことを盛り込んでくるかもしれませんが、孫は子育てのリベンジ道具ではありません。

また、義両親にあれこれいわれて動揺していては、とばっちりを受けるのは子供です。特に大切な決断となる進路などは、夫婦でよく話し合い、自分たちが子供にとって一番いいと思った道を、迷わず選んであげてください。

LIMO編集部